goo blog サービス終了のお知らせ 

京都の歳時記

東福寺、伏見稲荷大社等の神社仏閣と祇園の舞妓、芸妓を中心に黒柴の小ざさが京都の美しい四季を紹介する 京都の歳時記

■『祇園祭』山鉾紹介其の一

2007-06-13 22:53:59 | 祇園祭

《長刀鉾(なぎなたぼこ)》

平成になって一番遅い入梅宣言まじか!

もう、宵々山(よいよいやま)まで一ヶ月あまりとなってしまいました。

山鉾紹介トップはやはり、『長刀鉾』です。

山鉾巡行で常に先頭を行く鉾!

歴史、意識、格式すべてにおいて祇園祭を代表する鉾!

鉾名は鉾頭の長刀に由来する。長刀の刃先は長さ1.13m。

昔の鉾は船鉾を除いて、すべての鉾に「生稚児(いきちご)」が乗っていたが、

現在は、長刀鉾のみ。禿(かむろ)を従え、生稚児が注連縄(しめなわ)を切って

山鉾巡行が始まる。

Img_0001_21

Img_0003_13

昨日の新聞に、長刀鉾の水引(みずひき):懸装品のひとつ。(山鉾の本体は太い材木を

縄だけで巻きつけて組み立てられるが、それを覆う染織物や金具の総称)

稚児が乗る直ぐ下の染め織物を水引と言うが、今まで使っていたものが、江戸時代の

もので、傷みがひどく、今年252年ぶりに新調された。

一年がかりで、川島織物が製作し1面あたりの制作費が1250万円。

Img_0002_20

このように、祇園祭の山鉾はこの懸装品が歴史あるものばかり。

ゆえに、動く美術館。街中美術館と言われる所以である。

長刀鉾の鉾町は四条通り烏丸東入る長刀鉾町。

大丸百貨店の横である。