みみずくの日記

旅行記録などに関する感想を書く。

白老ポロトコタンのアイヌの家で

2007-09-26 06:13:54 | Weblog

 
 アイヌ民族博物館の敷地には昔のアイヌの家が建てられている。家の形はみな同じで茅葺である。現在では屋根の材料である茅は少なくなり、このような家を建てるとなると普通の民家を建てる費用よりずっと高くつくらしい。

 囲炉裏の上の天井には大きさ50センチくらいの鮭が何匹もつるされて鮭の燻製を作っていた。一匹4500円で売るということであった。



 観光客を一軒の家に集めて、中年のアイヌ男性の人がアイヌの生活について語り、アイヌ女性の人たちは楽器を演奏し、踊りを披露してくれた。NHKテレビの「日本縦断鉄道の旅」で、関口知宏さんがアイヌの人たちとここで一緒に踊っているのを見て、私もここに来たのだ。

 アイヌの男性が、アイヌの生活について語った話の中で、われわれは皆さんと同じ家に住み、同じ言葉を話し、同じものを食べていると話したのが印象に残った。少数民族の哀しい歴史がこの話しの中に反映されていると思った。

 北海道の地名はほとんどがアイヌ語であると彼は語っていた。漢字をあてた北海道の地名の多くは読めない。しかし、永い歴史を持つアイヌ語の地名は意味が分からなくても、美しく響いて聞こえる。これに対して、最近の市町村合併で新しくできた地名はあまり好きにはなれない。アイヌ語の簡単な手引きを売店で探したが見当たらなかった。

 

 
 


最新の画像もっと見る