サンタマリア号の本体の工作も大体終わり、この後は、ボートの製作とヤードへの帆の取り付けが残っている。
これまでに作った帆船模型のボートは、キットに入っているボートに板を張るか、あるいは鋳物のボートに塗装を施して仕上げる方式だった。
一度、ボートを自作してみようと思っていたので、帆船製作の説明書「Planking Techniques for Model Ship Builders」(Donald Dressel著)を参考にして、木型をつくり、これに板を張って、作ることにした。
何隻か作ったが、0.5ミリの薄板を張るのがうまくいかったので、先ず、1ミリ厚の板でボートの原型を作り、その上から0.5ミリ薄板を張ることにした。
船首をもう少し鋭角的にした方がよかったと思うが、今回はこれで、一応出来上がりとすることにした。
中央のメインマストと前部のフォアマストのヤードに付ける帆布に赤色の十字マークを描く。キットの帆布に図柄が印刷されているので、塗り絵の要領で、帆の表と裏の両面に赤のアクリル水性塗料で描いた。滲まないように帆布には、水に溶いた接着ボンドを塗って乾かせてから塗装しているが、帆布が水に濡れると色が滲んでしまう。
帆は前部から順次ヤードに取り付けていく。
五枚の帆布をヤードに取り付け、順次ロープを締めていく。マストのトップに旗を取り付けて完成に近づいた。