みみずくの日記

旅行記録などに関する感想を書く。

新見から備後落合へ。乗車券がない?

2010-04-21 16:05:27 | Weblog

 備中高梁11時15分発の普通列車は、11時48分に新見に着く。新見で食事をして、一時間後の12時47分発の三次行きで備後落合に行く予定にしている。

  

 車窓からは、沿線の満開の桜が沢山見えた。どこの駅にも桜が植えられ、今が満開だった。木野山駅のホームの桜も見事だった。今日は少し寒いが、いい時期に来た。 

               新見駅

 新見で食事の後、街を散策することにした。 

 駅近くの食堂で食事をしている時、グラスを倒し、テーブルの上を水だらけにしてしまった。

 去年の秋ごろから、右手、右足に軽い痺れを感じるようになった。薬を飲み始めて、症状は消えたが、こういう失敗をすると、痺れと何か関係がありそうで、ちょっぴり嫌な気分になる。 

      新見市内を流れる高梁川の上流を望む

  初めての街をぶらつくのは好きだが、風が強く、冷たい。歩くのをやめて、新見駅に戻ることにした。 

 新見12時47分発三次行きのディーゼルカーは、座席の八割程度がふさがっていた。女性はごく少数で、若い男性客も乗っているが、年配の男性客が結構多かった。 秘境駅の話題が、テレビや本でとり上げられるようになり、私も備後落合駅を訪ねてみる気になった。

 

           備後落合駅ホーム

  14時10分、備後落合駅に着くと小雨が降っていた。途中の駅で降りた人もいたが、終点までの乗客が、十数人はいたようだ。カメラが濡れるのを気にしながら写真をとった。

 この駅の写真はインターネットで何回も見ているが、やはり、自分で撮影して、記録しておきたい。  

  

 出雲横田行きの発車まで15分しかないので慌しい気分だ。撮影に気をとられて、駅の雰囲気をじっくり味わう余裕はない。

 待合室の中を通ると、五、六冊の駅ノートが箱に入っている。それを横目で見ながら、外に出る。 

  駅前風景を撮ってすぐに引き返す。 時間があれば、ずっと先の方まで歩いて行きたいが。 

 

  芸備線の時刻表を見ると、備後落合駅に17時47分と22時44分に着く二台の ディーゼルカーは、翌朝、それぞれ三次と新見へ出発する。二人の運転士は、ここで宿泊するようだ。

 宿泊のとき、風呂や朝食はどうするのかと前から思っていた。駅舎には、エアコンだけが設置され、灯油タンクやプロパン・ボンベが見当たらない。防災上の理由で、電気温水器などを使っているのか、知りたいところだ。

 エアコンが3台あるのは、かつては、木次線の最終列車もここにとまり、運転士が泊まっていたからだろう。  

 

  14時25分発の出雲横田行きがホームに停車している。ディーゼルカーの型番や車体の色には興味はないが、芸備線と木次線のディーゼルカーを一度に見る機会があると、車体の色の違いには気がつく。

 車内には、すでに十数人の乗客が座席についていた。京都から来た前席の人と話をしながら、何気なく、乗車券を入れている上着のポケットに手を入れると、ない。立ち上がって、上着のポケットを全部探してみたが見当たらない。

 発車までは、あと一分しかない。運転士に断って、ホームを探すが見当たらない。運転士も心配して、降りて一緒に探してくれた。 運転士に「青春18切符ですか」ときかれたので、「ジパング・クラブの割引切符です」と答えた。 

 発車時間の遅れが気になり、運転士に話すと、「遅れは取り戻せますから、歩いた所を全部見て下さい」と親切な答えが返ってきた。都会ではこうはいかない。

 駅舎から外に出て、歩いたところを探したがない。停車中の三次行きの運転手もホームとディーゼルカーの間を見てくれたが見つからない。強い風で、切符はどこかへ飛んでいったのだろう。

 もう一度同じ乗車券を買うのは、もったいないことだと思いながら、あちこち見て歩いた。 こんなことなら、旅行保険つきのカードで乗車券を買っておけば良かった。 

 数年前、青森から三陸海岸を通って、仙台に行く途中、乗車券をなくした。三陸鉄道の乗車券を取り出すときに、JRの乗車券を落としたらしい。仕方なく、家内との二人分を宮古駅で購入して、旅行を続けた。

 このときは、旅行保険に入っていたが、紛失乗車券の補償があることを知らなかった。気づいたのは、補償期間を過ぎた後からであった。 

  探すことを諦めて、運転士に発車時間を遅らせたことを詫び、何度も頭を下げて席に戻った。自分の迂闊さで、他の乗客に迷惑をかけたことを、皆に詫びるべきかと一瞬思ったが、その勇気はなかった。

 席についてから、何気なく、シャツの胸ポケットに手を入れると、乗車券が入っていた。慌てて、運転士にそのことを告げ、また頭を下げた。運転士は、もう一人の運転士に、乗車券が見つかったことを、無線で知らせているようだった。ディーゼル・カーはすぐに発車した。

 次の油木駅には、14時37分着となっているが、油木に着いたときには、遅れはほとんどなかった。 

 

 

 

 

 

 


岡山から木次線へ。備中高梁で途中下車

2010-04-13 10:32:07 | Weblog

 帆船模型の展示会も終わり、次の模型製作に取り掛かる前に、山陰へ一泊二日の旅に出ることにした。

 博多7時発の「のぞみ8号」は、8時47分、岡山に着く。そこから伯備線、芸備線、木次線と乗り継ぎ、山陰に出て、出雲市で一泊する。翌日は、山陰本線を快速「アクアライナー」と普通列車で下関に戻ってくることにした。

 岡山9時5分発の特急「やくも5号」は、9時44分、備後高梁に到着。下車して、次の11時15分発の普通列車に乗るまでの一時間余りを散策することにした。  

 高梁駅に隣接した観光案内所で、一時間程度の観光コースを教えてもらい、「高梁テクテクマップ」という観光地図を手にして歩き出した。

 

  10分くらい歩くと、紺屋川に面した木造の教会のところに来た。木造の教会では、日本で最も古いと観光案内所の人が話していた。NHKテレビ「鶴瓶の家族に乾杯」で紹介された教会ではないかと思うのだが、確かではない。。

 紺屋川の川底は、平らに石で敷き詰められ、きれいな水が流れていて、川というより用水路という感じである。地図で見ると、紺屋川はすぐ近の高梁川に流れ込んでいる。観光案内所の人の説明では、紺屋川は備中松山城の外堀だったそうである。両岸の桜はちょうど満開だった。 

 

 教会のすぐ近くにある伯備線の踏み切りを渡ると、左に頼久寺がある。寺は城壁を思わせるような堂々とした塀に囲まれている。塀が大きいので、道路から寺の大屋根が少ししか見えない。 

 

 紺屋川を外堀とする高台に築かれたこの寺の山門から、高梁の街が下に見える。寺の場所と塀の様子から砦の役割がはっきりと窺える。

 

             頼久寺の庭園

 庭園を眺めていると、母娘の二人連れに写真撮影を頼まれたので、こちらも写真を撮ってもらった。 

 寺の前の道を進むと、武家屋敷の通りに出た。ここでも、屋敷の大きな桜が満開であった。武家屋敷の中は見学できるが、時間が気になるので、前を歩いて行くだけにする。

 

  武家屋敷を通り過ぎると、再び川に出た。外堀の紺屋川に対して、こちらが内堀だったそうである。 ここから駅の方へ引き返すことにした。 

 

  駅からは城見通りという大きい道路を通ってきたが、帰りは、商店街を歩くことにした。 通りから鉢植えが並ぶきれいな路地が見える。

  

 高梁川に沿う国道180号線に出てみた。白い塀の向こうは高梁川と思われるが、何のためにこうした塀があるのが、分からない。駅に戻ると、 11時15分発の新見行きの ディーゼルカーがホームに着いていた。

 

 

 

 


帆船展に出品

2010-04-01 13:53:36 | Weblog

 去年の4月から作り始めた帆船模型「サンタマリア号」が一応完成した。出来上がってみると、不満な点もあるが、帆船展に出品することにした。 展示会は、3月30日から4月4日まで福岡市の大濠公園にある市美術館市民ギャラリーで開催されている。

 展示されている帆船は合計37隻。会場は結構広く、天井も高いので、ゆったりと展示されている。テーブルに敷かれた布の色は、青い海を表している。

 

 大きい方は長さ1m以上の帆船から、小さい方は30cm位の大きさの模型が展示されている。 

 「サンタマリア号」は長さ80cm、幅40cm 、高さ70cの大きさである。運搬用の木枠を作って、破損しないように気を配って運んだが、かさばるので、運ぶのは結構大変だった。広い会場に持ってくると、大きくは見えない。

 30日の夜、テレビ放送で「37隻の美 帆船模型展」のタイトルで帆船展が紹介された。

 テレビで紹介された、会員作品の帆船模型。大型で複雑な構造だから、作れそうにない。

 テレビ画面に出たサンタマリア号を記念に撮影した。

 

 参観者も結構多く、中には一隻づつ写真撮影をする人もいた。