みみずくの日記

旅行記録などに関する感想を書く。

高野山お礼参り

2009-09-19 15:41:22 | Weblog

          大阪南港の朝

 08年4月から始めた四国八十八箇所巡礼は、今年の七月に終り、八月に高野山へお礼参りに行った。 8月21日夕刻、新門司港を大洋名門フェリーで出発、22日早朝、大阪南港に着いた。

 

  道の駅「万葉の里紀ノ川」から紀ノ川の堤防に上がる

 5時半に下船。観光バスは、大阪南港から阪和道路を通って、紀ノ川沿いを行き、高野山に向かう。紀ノ川の名前はよく知っているが、見るのは初めてである。川幅は広いが水量は少ない。紀ノ川沿いにある、道の駅「万葉の里」で休憩したが、朝の7時過ぎなので店はまだ開いていない。

 道の駅を出て、暫く走ると、日本で初めて全身麻酔の手術を行った「花岡青州」の生誕地を示す表示板があり、この地方の出身の人であることを知った。  

 

     高野山一の橋に向かう、お礼参りの一行

 バスは高野山を登って、一の橋口近くの駐車場に着き、一行はここから参道を歩いて奥の堂に向かう。一の橋から先は、撮影、録音などは禁止である。参道の両側には、諸大名の墓が並んでいる。奥の院にお参りの後、更に奥にある御廟にお参りした。昼食は宿坊での精進料理であった。

 昼食後、宿坊の前の通りを散策し、土産物店で土産を買う。店頭に高野槙の苗を置いている店も数軒あり、お参りに来た人が苗を買っている。持ち帰って自宅の庭に植えるのは記念になると思うが、帰りの荷物が増えるので、買わなかった。

 土産店の前の通りに沿って、大きな木が沢山茂って森のようになっている。寺院だろうと思ったが、ここが、午後に行く金剛峰寺であった。この区域は、世界遺産に指定されているので、電線が地中に埋設されていて、すっきりした景観になっている。

 

         金剛峰寺の山門へ

 昼食休憩の後、豊臣秀吉が建立した金剛峰寺へ行く。ガイドさんの説明によると、門に通じるこの石段は、かつての大阪市内電車の軌道の敷石を使っているそうだ。

 

  金剛峰寺はお寺ではなく、いわば真言宗全体の事務所だそうである。会社でいえば、本社ビルに相当するものらしい。仏様は祭られていないので、お経はあげなかったが、写経の受付場所があったので、写経を収めて来た。

 主殿の屋根には梯子が立てかけられ、屋根の上に大きな天水桶が設置されている。大屋根に雷が落ちて、屋根が燃え上がったとき、坊さん達が屋根に上って消火に当たるそうだが、現在は、消火設備が設置されているので使用されていないそぅだ。

 十二年前にも高野山にお参りした。奥の院の参道の両側に並ぶ諸大名の墓と豊臣秀次が自刃した部屋の事が記憶に残っているが、ほかは余り覚えていない。秀次自刃のお寺が、どこであったかという事は勿論覚えていない。

 今回、金剛峰寺を訪れて、それがここの大主殿の柳の間であることを知った。当時の建物は、勿論建て替えられているそうだが、部屋の様子は同じように作られているそうだ。

 

 大広間でお茶の接待があり、外の廊下を回って、庭を見学する。この庭園も十二年前に観たはずだが、記憶に残っていない。今回は、ガイドさんの説明で、これらの庭石が、右側の建物を守る二匹の竜として配置されていることを知った。

            根本大塔 

  金剛峰寺から、バスですぐ近くの御影堂(みえどう)に行く。境内は広く、建物も多いので、バスの出発時刻までに全部を回れない。古い木造の建造物の中にあって、根本大塔の鮮やかな朱色と鐘楼の白色が目立った。

  

             白い鐘楼

 御影堂を最後に、バスは高野山を下り、大阪南港に向かう。去年の四月から始めた四国遍路の旅は、これですべて終わった。もう一度繰り返す元気はないが、印象に残ったお寺をもう一度訪ねたいと思う。

  

        名門大洋フェリーの二等寝室

  名門大洋フェリーを利用するのは、これで確か五回目である。このフェリーは夕刻に出港して、翌朝、目的地に着くので、船室でゆっくり過ごすことが出来る。個室ではないが、静かな雰囲気の船室である。乗船したのは8月22日の土曜日であったが、 客は去年に較べてかなり少ないようである。やはり、高速道路の週末割引が影響しているのであろう。高速道路が無料になれば、一体どうなるのかと思う。

 上下二段のベッドが対面式になっている。ベッドの中に入って、薄板のシャッターを下ろすと、外部と遮断できるので、落ち着いて寝ることが出来る。エンジン音と振動は、仕方がないが、寝られない程のものではない。寝ていると、振動が周期的に高低を繰り返していることが分かる。スクリューの回転数を適宜制御しながら、一定速度を保ち、エコ運転をしているようだ。 

 フェリーの航路の直ぐ近くに停船していた阪急フェリー

      海上に停船している阪急フェリー

 新門司港に到着する20分ほど前、こちらのフェリーの航路の直ぐ近くに阪急フェリーが停船していた。これまで、朝、新門司港に着くフェリーに四、五回乗ったが、こういうことには気がつかなかった。新門司港の港内に停泊しないで、他船の航路の直ぐ近くに停船する理由は分からない。

 

 

 

 



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