Yさんの閑日好日雑記

徒然に、気まぐれに何かが見つかれば

ベトコンのオフィシャルカメラ

2013年08月29日 | 日記
今年の冬、気の置けない友人の一人Mさんとベトナムに行った。
喧騒のサイゴンの雰囲気をスナップしたいのと、もう一つはFTという
カメラが展示してある博物館を見学したかったのである。
このカメラを知ったのは、友人のKさんのブログに掲載されて情報を知り
またご本人からも話を聞いた。
このFTは、ベトナム戦争当時・北ベトナムのオフィシャルカメラとして
使われていた。
この博物館を探すのに大変苦労した。今回はダラダラした文章になるが
カメラに巡り会えるまでの経緯を書きたい。
何しろサイゴンには、近い距離にベトナム戦争関係の博物館がいくつかあり、
どの博物館に展示されているかが不案内であつた。
最初に「統一公堂、旧大統領府」に入り、探したが展示していない。
次に「ベトナム戦争証跡博物館」に行く。ここは参観者がもの凄く多い。
外国人観光客、またベトナムの小、中、高校生の団体さんと溢れるばかりの
人である。ここじゃないかとMさんと館内を探したが見当たらない。
あったのは、石川文洋氏の写真集、着用ジャケット、N社のカメラが綺麗な
ケースに鎮座していた。
これは南ベトナムとアメリカ側からの取材関連のものである。
ここではないだろう。少し疲れたがKさんに国際電話をかけて、「どんな
感じの博物館ですかね」と聞くと、野外に戦闘機が置かれているところと
いう返事。「ベトナム戦争証跡博物館」も野外に置いてある。しかし違うな。
諦めて観光に行こうとタクシーに乗ると途中に戦闘機がおいてある由緒ありげな
建物が目に付いた。ここだろう。そこは「ホーチミン市革命博物館」であった。
「ベトナム戦争証跡博物館」と比較にならないほど参観者がいない。
ただフランス風の石造りの建物は、好感が持てるし有りそうな気がした。
あった。FTがちょっと薄汚れたガラスケースに展示されていた。
なんで戦勝国のオフィシャルカメラが、こんな扱いなのかが理解できないが。
しかし探し求めてやっと巡り会えた喜びは大きかった。
※文中「サイゴン」と記していますが、現在の名称は「ホーチミン市」です。

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