藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆき 朝臣) ?~901年 従四位上右兵衛督。宇多天皇時代の代表的な宮廷歌人。能書家としても著名 秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(『古今集』) 秋の訪れは目にははっきりとは見えないが、風の音のなかにかすかな違いが現れていて、ああ、季節がめぐってきたよと気づかされることだ。