
連休中に新富町商店街にある古書店雄文堂の前を通ったら、店じまいの半額セールの貼り紙が目に入った。
期間は4/20~5/7となっていた。
なんだ、今度の日曜日で終わりじゃないか。
店に入ってみると、カウンターの上に本が山積みにしてあり、店主が整理をしていた。
文庫本の一杯あった棚は、少なくなった文庫本が下の方に集められ、写真集などが置かれている。
私は記念に、城の本を買うことにした。
店主に本を差し出すと、包装紙に丁寧に包んでくれたが、お金を払った後も一言も話さない。
この店で買った本で思い出深いのは、松平誠「祭の社会学」(講談社現代新書)である。
インターネットを含め色々探したが見つからなかった。
ある日、新書コーナーの一番下を何気なく見るとそこにあった。
まるで、私に見つけてもらうためにあったような気がした。
昨年のコミックランド・高橋書房に続き、雄文堂が店じまいすると、街中の従来型の古書店は、中原町の希林堂書店だけか。
寂しい限りだが、直ぐ近くにほんだらけ川越店ができたことが影響したのだろうか。
