川越雑記帳2(川越見て歩き)

仙芳真人入定塚


袈裟で覆った海を陸に変えたという仙芳仙人の入定塚というものがある。
喜多院の東側、鐘楼門を出て、突き当たった所のやや左手に路地がある。
左側に「仙芳眞人入定塚入口」の標識が立っている。
喜多院には、何度も行っているが、これには全く気づかなかった。
たまたま、もう一本東側の道を通ったとき、この塚を見つけた。


一軒の家ほどの土地に、石垣に囲まれた塚があり、周りは小さな砂利が敷き詰められている。
中央に高い石碑が立っており、石碑の根元に石の小さな社がある。
正面には、石段も設けられている。

石段の脇に、板が掲示され、「仙波仙芳塚由来記」なるものが書かれている。

「塚碑は文化元年(1803)仙芳眞人入定の刻がある。七千年前川越が海辺であったことは附近の仙波貝塚がそれを実証するが昔仙人が此の丘に立ち仙術を用い海原を陸に変えたとの伝承があり、入定した聖人の眞人に仙芳の姓を冠し此の地仙波を称する様になった由来もここに在ると考えられる。
 平成八年星野山喜多院之を保善改築」

さらに詳しい由来記は、細い道の入口に掲げられている。

喜多院に来た人も、反対側にあるこの「仙芳眞人入定塚入口」の文字には、気づかないのか、訪れる人もほとんどいないようだ。さすがに、1月3日の初大師の日には、入口に書かれた由来記を見る男性と、塚の前に立つ二人の婦人を見かけた。

川越の伝説・仙芳真人

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