今朝の新聞を読みながら涙がこぼれる。
月日の経つのは早い。
あの日、私は確定申告で税務署に着いたばかりだった。
揺れ始め何かにもたれかからないと倒れそうで何かの支柱に寄りかかった。
目の前のビルがゆらゆらしていた。
地震とは思いもせず、自分がおかしくなったのだと思った。
「突然倒れてそのままって・・・こんなんだなぁー」と思った。
チェーンにつかまりながら倒れるのだとばかり思っていた。
その時ビルの窓から「地震だー」と叫ぶ声が聞こえ我に返った。
外にいたからか、これほどの被害が出ているとは夢にも思わず、
税務署業務が再開するのを待って申告を済ませた。
帰り道駐車場までの道はビルから出て防災ずきんをかぶった人が大勢で、その時に大地震が起きたんだと知った。
でもその時点では電車はノロノロ動いていたからその後大混乱になるとは思ってもいなかった。
動いていたのは途中の線路上に止まっていた電車を駅まで動かしていただけだと後で知った。
その夜家族は帰宅出来なかった。
あれから5年。
復興は並大抵ではない。とくに高齢者は。
自分が高齢者一歩手前になった今、他人事とは思えないようになった。
いろいろな事、物、少し身軽にしておかなくてはと日々思ってはいるのだけど・・・・・
毎年この日が近付くと「私はあの日確定申告に行っていた」と思い出す。
あの時見た揺れていたビルは今建て替え工事中、古い建物で耐震建築ではない為危険との事で。
震災の日にあたり、いろいろ考える一日になった。
3/11の歩数=5189歩 3/10の歩数=6491歩