会計業界戦線 異常アリ

インターネットの登場によって、顧客の流動化が進む会計業界。このブログでは、会計業界の変化を綴っていければと思います。

SEOの本質3/複合ワードの効果力

2009-03-06 17:51:10 | 会計業界WEBマーケティング
引き続き、『消えるサイト、生き残るサイト』の第三弾です。

◆芸術的に売上を描く

ご存じのとおり、ビジネスというのは掛け算である。

「集客力、購入率、販売価格、リピート率」。

これらの要素が複雑に絡み合い、売上額として数値化される。

「検索エンジンマーケティング」というのは、売上までのプロセスを芸術的に描くための最強の武器になる。ここが最大の魅力なのだ。

検索ユーザーというのは、自分のニーズやウォンツをコトバに変換し、自らの意思で、解決してくれるページを探す。つまり、あなたのサイトに手を挙げてやって来る。「私、○○を探しているんです!」「私、○○の価格を調べてるんです!」と叫びながら……。

ちょっと想像してみてほしい。町のどこかに、あなたが店を開店したらどうなるだろう?

自ら手を挙げて、あなたのお店に足を運んでくれる人が、いったいどれだけいるだろうか?

リアル店舗とは異なり、検索エンジンの世界には、あなたのサイトを熱望している人がゴロゴロいるのである。

ネットビジネスの成功の鍵を握るのは、検索エンジンからの集客である。検索エンジンマーケティングスキルを高めることで、あなたのビジネスを飛躍的に成長させられるのである。

そのためには、まず、検索エンジンを知ることから始まる。

(※中略)

◆複合ワードの単一ワード化

二つ目の鍵は、検索ユーザーの検索する能力、つまり「検索力」が大きな影響を与えている。

あなたが勤務中に、気を失いそうなくらい、ひどい歯の痛みに襲われたとしよう。やっとのことで会社に到着したあなたは、歯科医院をどのように検索するだろうか?

ほぼ100%に近い確率で、「勤務地周辺の名称+歯科医院(or歯医者)」と検索するだろう。

このように、自分の欲求や必要性が高ければ高いほど、一単語ではなく、複合のワードを入れて検索する。

また、検索力が高まったことを裏づける面白いデータがあるので、ご紹介しよう。

「子供服」というキーワードの検索回数を見てほしい。

確認してみると、「子供服」という単一ワードは、2年前と比べてみるとさほど変化はない。ところが、複合ワードを見てみると、衝撃的な結果が確認できる。

「子供服通販」は、約3倍。「子供服ブランド」は、なんと約15倍だ。

※キーワードアドバイスツールによる調査結果
子供服 2004年12月88,987回 ⇒ 2007年1月94、860回
子供服通販 2004年12目7,439回 ⇒ 2007年1月24,190回
子供服ブランド 2004年12月2,008回 ⇒ 2007年1月29,342

このように、検索ユーザーは、より具体的な欲求を表現するワードを、検索窓に入力するようになり、複合ワードの価値が単一ワードと同等の価値を持つようになった。

つまり、複合ワードの単一ワード化が、始まっているのである。

これには、検索エンジンによる検索ユーザーへの教育も作用している。ヤフーやグーグルで、「矯正歯科」と検索すると、検索結果の一番下に複合ワードが、いくつか表示されている。クリックすると複合ワードの検索結果画面が表示される。その結果、検索力の低いユーザーも複合ワード検索という手法を習得するのである。

これにより、検索結果にも、大きな変化が生じている。

例えば、先ほどの子供服の例でいうと、今までの検索結果というのは、「子供服」という単一ワードで上位表示されているサイトは、「子供服ブランド」や「子供服 通販」という複合ワードの検索結果においても、「ブランド」や「通販」というワードがサイト内で一回でも使用されているだけで上位に表示される確率が非常に高かった。

ところが、複合ワードが単一ワードと同じくらいの価値を持つようになった今日では、「子供服」という単一ワードで強いサイトよりも、「子供服 ブランド」といった複合ワードに特化したサイトの方が、検索エンジンからの評価が高くなっている。

つまり、上位表示だけを考えた場合、一つのドメイン(URL)にあれもこれも情報を詰め込まず、テーマを鋭く尖らせた方がよい。そう、「1ドメイン1テーマの法則」が成立しているのだ。

今後のサイト運営は、「本家サイト」と、各キーワードに特化した「分家サイト」をいくつも運営するのが主流になる。

事実、これは実際に起こっていることだが、「ウィークリーマンション」や「不動産賃貸」などの検索結果では、勝ち組と負け組の明暗がはっきりしている。

「東京」や「大阪」といった地域ごとにドメイン(URL)を取得し、分家サイトとして運営しているサイトが、「ウィークリーマンション」+「エリア」といった検索結果の上位表示の大半を占めている。

このように、検索ユーザーの検索力向上とともに、勝ちパターンができあがってきているのである。


◆高騰し続ける複合ワード

この複合ワードの単一ワード化を裏づける証拠が、キーワード広告では如実に現れている。

「複合ワードのキーワード広告が、単一ワードに並ぶ勢いで高騰している」

実は、この複合ワードの検索回数が増えたことによって、検索エンジンはウハウハなのだ。

どういうことか?

今まで、キーワード広告の効果的な戦略は、次の通りだった。資金力が潤沢な大手サイトが入札額をつり上げてくる「引越し」などの、月間検索回数が10万回を軽く超える「BIGワード」では勝負せずに、費用対効果の高い「引越し見積もり」といった「複合ワード」に逃げて出稿する。

これが、スタンダードな戦略だった。

ところが、このことに、1社2社……と気づき始めたのである。複合ワードヘの入札サイトが増えれば増えるほど、入札額はつり上がる。

このように、キーワード広告の世界でも「複合ワードの単一ワード化」が進んでいるのだ。これにより、クリック単価が高まる。そして、検索エンジンはニンマリとするのである。

ここまでの内容を、簡単に整理しておこう。

検索エンジンの使命に始まり、検索結果のユーザーカスタマイズ、検索ユーザーの検索力向上による「複合ワードの単一ワード化」と、1ドメイン1テーマの法則までを話してきた。

これらは、検索結果から消えないための、正しい思考回路を整備する。そして、ここからは、あなたが検索エンジン対策を行う前に必要な、「現在」の検索エンジンの仕組みを一緒に確認してみる。

検索結果の順位が決まるまでの流れは、次のとおりだ。

集める⇒格納する⇒見る⇒計算する⇒順位を確定する。

この流れを理解することで、上位表示実現までのスピードを加速させる。


これらはまさに、あんてなでも実践している検索エンジンマーケティングです。

まだ誰も目をつけていない、かつ見込み顧客につながるキーワードは何か。

それに近づく一番の方法は、「ターゲットの世界を知る」ことだと思います。


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