黒砂台鍼灸あん摩治療院

鍼灸院の日常日記

古典のお勉強 学生時代のノートより

2010-08-24 11:33:59 | 東洋医学について
先日紹介した古典の勉強のお話
学生時代の一番最初に難経の勉強ノートを引っ張り出して見ました

試行錯誤というかやり方がなかなか決まらない感じで面白いです

せっかくなので学生時代の恥を掲載


これは難経一難
脈診についてのお話です
東洋医学の脈診では腕の撓骨動脈拍動部で全身の状態を診ていきます
実はこの方法は黄帝内経などに記載はない方法で難経オリジナルとも言える部分です

非常に苦労して読んでいるのですがいま見ても分かりにくいですね
この後、なんども書き方を変えやがて落ち着いたのが以下の形です

まあここからは続きでご覧ください
45難ともなるとノートもだいぶこなれています



ちょうどこのころ卒業認定試験があったはずです
だいぶ勉強したくなかったのかこの時期にえらく難経のノートが進んでいます

難経四十三難は人の生死について
「7日間飲まず食わずでいると人は死んじゃうけどなんで?」
という質問に対しての返答が
「人の胃腸には水穀がある、飲食することなく7日経つと排泄により体内のすべての水穀が出て行き死んでしまう」
なんて内容です
ノートでは疲れてたのか?気に入ったのか?訳がえらいはっちゃけています

学生時代古典や現代医学の勉強の際に必ず書き記していたことがあります



それがこれ、底本と参考文献です
これがあることで今でもこの当時どのように考えが至ったのかたどることが可能です

情報には必ずそのルーツを付ける
単純なことですがこれを行うことで後で見なおす際に非常に便利です