黒砂台鍼灸あん摩治療院

鍼灸院の日常日記

「極める! 田中卓志の紅茶学」から王立科学院の淹れ方

2011-06-10 17:15:23 | 院長のひとり言
先日PCでテレビを何の気なしに見ていたらこんな番組が・・・
「極める! 田中卓志の紅茶学」
ちょうど紅茶の淹れ方をやっていたので思わず録画。
デモトチュウカラ・・・N◯Kは再放送があってヨカッタ

ちょうど英国王立科学院の淹れ方というのをやっていたのでそのまとめ。

まとめると・・・
1.ミルクはカップに先入れ
2.電子レンジも使うぞ!
3.飲み頃は60~65℃、下品にならんようにな!

という感じ・・・変に抜き出すとこんな感じです。

まず水で満たした薬缶を火にかけるわけです。




で、ポットを温めるわけですが、ここで使うのが電子レンジ・・・?
薬缶の湯じゃだめなんか?と思うのですが
薬缶の湯を使う→沸騰前ならポットが十分にあったまらない、沸騰後なら薬缶を火にかける時間が長くなり水の中の空気が抜けきる
ということのようです。
かと言って薬缶2つを使うのは日常的に紅茶を飲むには不便ということなんでしょう。



要はできるだけ熱い状態で茶葉を淹れるということなんでしょう。
でもタイミング難しいぞこれ。
そしてここで急いでポットに分量の茶葉を入れるわけですね。



で、ポットを薬缶側に持っていくっと
どんだけ熱湯が必要なんだろう?という感じ



これもびっくりしたのですが、熱湯を注いだらスプーンで茶葉を混ぜること。
これってタブーだと思っていました。
でも王立科学院が言うゴールデンルールだとこうするんですね。



ハイそのまんまですね。
番組の砂時計は結構ヨサゲなものを使用しているのかな?
アップの絵がきれいでした



えーマグカップ?
まあ日常の紅茶ということなんでしょう。



絵もマグカップ
仕事や家事の合間にミルクティー飲むイギリスの習慣に合わせたのがマグカップとのこと。
電子レンジもその一環なんだそうです。



ハイ、ミルクは先入れです。
先入れ後入れにはいろいろな論争があったそうですが番組では美味い紹介をしていました

先入れ→紅茶風味
後入れ→牛乳風味


ミルクの種類についても同じように分類しています

高温殺菌牛乳→牛乳風味
低温殺菌牛乳→紅茶風味


なるほど上手いこと言うなぁーというかんじ
ミルク臭=加熱によって生じる
だから後入れだと熱い中にミルクが少量ずつ入る形になるのでミルク臭が強くなると考えるわけですね。
牛乳も同様



最後に笑ったのがこの一文
下品ってどんな感じなんだろうな?
さまそうとしてズズズって飲む感じかしら?

なかなかに面白かったです。
ただ治療院にポットも茶葉もないので試せていません。揃えるか?

日曜劇場「JIN-仁-」第8話 灸による逆子治療を見て

2011-06-09 11:08:13 | 院長のひとり言
実は録画はしているのですが最終回まで貯めて一気見をしようと思っていた日曜劇場「JIN-仁-」
第8回に「逆子の灸」のシーンが有ると情報があったのでそのシーンだけ見てみました。

個人的に「至陰」を想定してたので施灸のシーンをどのようにするのかな?と興味津々。
至陰は足の小指の先の外側端ということでカメラの回っている状態では撮影が難しいだろうな?なんて考えていたんですね。
で、そのシーンを見てみると・・・



あれ?三陰交じゃん!
なるほど、そういう手で来ましたか!
ここなら絵的にも有りだし、鍼灸的にもきちんと成り立つ。
実際に逆子治療では至陰と併用したり、単独で使用したりすることの多い経穴ですからね。
プロはすごいなぁと感じいります。

ただね、逆子治療は失敗・・・orz
そりゃ成功したら「JIN-仁-」というドラマに成らないんだけどね・・・

あと気になったのは
艾の質かなぁ
江戸時代とはいえもう少し上質なものを使っていたんじゃないのかな?陰経だし
あとお灸でかいよね、三陰交にあのサイズって・・・

ただもぐさの下に何か敷いてあるので隔物灸なのかしら?
敷いてあるのはなんだろう?綿花?それとも墨灸?興味深いけどちょっと解らないですね。
NHKの龍馬伝では生姜灸でしたがどうしても撮影には隔物灸が多いようですね。
まあ撮影時は火傷の危険もありますしね、そばにいるのは鍼灸師でなく役者さんですから。



LEDランタンを購入

2011-06-04 11:18:03 | 院長のひとり言
震災の計画停電以降ずっと購入を検討していたLEDランタンをやっとのことで購入。
と言っても今日はポチッただけ。

色んなところで情報を集めて機種はだいぶ前に選定していたのですが、特需のためボッタクリ以外が全滅。
仕方が無いのでAmazonの在庫復活を待ちわびていました。

で先ほどAmazonから在庫復活のメールが届いたのでポチりました。
届くのは明日。
楽しみではある。

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クローズアップ現代「検証 ユッケ食中毒 見過ごされた生肉の危険」をみて

2011-05-24 16:42:05 | 院長のひとり言
「検証 ユッケ食中毒 見過ごされた生肉の危険」をみて



いつものように大まかに3点をあげると
1.安さ偏重の販売姿勢
2.プロの存在しない飲食店の増加
3.遅れた法規制


番組を通して感じたのは起きるべくして起きてしまった事故なんだなぁということ
そしてこれを言うと怒られるかもしれませんが、自分も含め消費者側の危機意識の欠如も問題なんだなぁと

まずは
1.安さ偏重の販売姿勢



和牛ユッケ280円って聞くからに安いですよね。
ちょっと考えて見ればわかりますが、肉屋で売っているローストビーフ用やタタキ用のもも肉が100gで400円以上しなかったっけ?
ましてや和牛ならもっと高かった記憶が有るんですが・・・
写真からみると肉の使用量は40~50g程度は有ると思うんです。
S玉~M玉の鶏卵卵黄が15~20g弱と考えるとそれぐらいはありそうなんですが・・・
これを280円で出すってことは相当安い肉のはずなんですが。
「和牛?」って気もします

これについては直接ではありませんが番組でも触れています。



ユッケ用の牛肉を卸していた食肉卸の仕入れ伝票ですが仕入れているのはC1とC2の肉。「すそもの(最低ランク)」というはなしです。
(個人的びっくり=C1ってペット用じゃなかったんだ)
まあ番組でもこれが事件を起こした焼肉店に行ったとは言っていません。
ただ、安価なものが得意な食肉卸だったようです。



しかもこのユッケ、接客マニュアルでも客へのイチオシとしてプッシュするように記載があります。
ということはきちんと利益が出ている商品だったはず。



そして調理マニュアルには標準歩留まり97%の文字。
つまり「パックされたお肉のうち97%はお客さんに提供するように」ということ。
トリミングを前提としない調理マニュアルなわけです。

最終的に行き着くコスト削減が品質管理コスト。
この場合は衛生管理コストですね。
元従業員の話では、創業時は菌検査等の衛生管理に外部のコンサルタントを入れたりそれなりのコストをかけていたという話。
でも衛生管理などの品質管理は収益を生み出さないコスト部門です。
コストの数字だけに眼が眩んで削っていったのでしょうね。

2.プロの存在しない飲食店の増加



ネット販売で急伸する食肉商社の方が恐ろしいことを言っています。
「7500店の取引先のうち1/3くらいはそれほどプロでない方が経営されている」
怖い話です。
一方でわかる話でもあります。
自分たちの業界を見ても思うことはありますから。
この項については割愛します。

3.遅れた法規制



「事故が起きていない中、事業者を縛る法規制をかけるきっかけが無かった」
まあいつものセリフですね。
無免許でのマッサージ類似行為や整体なんかが規制されないのもこの理屈なんでしょうね。

最後に別項というか一番びっくりしたのが



子供に生肉を食べさせたことの有る人がこんなに多いとは思わなかった。
自分が子供の頃って、子どもが食べちゃいけないものがいっぱいあった。
塩辛とかつまみのたぐいは全部ダメって言われてたし、焼肉の時には「お肉はよく焼きなさい」って怒られた。
生肉なんかもってのほか。
大人の食べ物と子供の食べ物はきっちり分けられてたよね。
子供の欲しがるものをなんでも与えてしまう社会というのも一因になっている気がします。





クローズアップ現代「私を叱らないで~脳科学で認知症ケアが変わる~」を見て

2011-05-20 17:51:24 | 院長のひとり言


クローズアップ現代「私を叱らないで~脳科学で認知症ケアが変わる~」を見て
いろいろ参考になりました。

いつものようにポイントを3つ、まあ自分なりのまとめで上手くまとまっていません

1.中核症状と周辺症状
 認知症介護で問題になり易いのは中核症状でなく周辺症状
2.「叱る介護」は認知症を悪化させる
 周辺症状の抑制や改善に「接し方」が大きく関わる可能性が有る
3.認知症となっても維持されやすい能力がある
 維持している能力をリハビリに使用する事が有効であることがわかりはじめてきた

ではいつものように項目毎にもう少し。


1.中核症状と周辺症状
番組では認知症の症状として症状が以下のものをフリップに上げていました。
「失語」「記憶障害」「暴言」「暴力」「徘徊」「妄想」
これらは引き起こされる原因から2つに分けることができ、



脳の器質的な障害によってもたらされる「中核症状」と個人やそれを取り巻く環境等によって引き起こされる「周辺症状」に分けることができるそうです。

「中核症状」に分類されるのが、「失語」と「記憶障害」
「周辺症状」に分類されるのが、「暴言」「暴力」「徘徊」「妄想」です。

認知症介護で問題になるのは脳の器質的な障害によって起こる中核症状よりも周辺症状とのこと。


2.「叱る介護」は認知症を悪化させる

ここで問題になるのは、介護する側が叱っている認識がなくとも、認知症患者は叱られていると捉える可能性があることです。



そして叱られ続けていると捉えストレスが溜まることで周辺症状の発症の引き金となる点です。
何より、ここで問題になるのは介護する側が叱っている認識がなくとも、認知症患者は叱られていると感じてしまう可能性です。

認知症の中核症状は脳の海馬という部分の萎縮などで起こる事が多く、会話の内容がそもそも伝わりにくくなります。
では認知症の患者さんはなにで叱られていると捉えるのか?それは



介護者の表情に対して反応しているということが最近の研究から判ってきているそうです。
海馬の萎縮→
会話の内容が伝わりにくく→
でも視覚による表情(怒り)への理解は残っている→
「叱られるている」という情報の蓄積→
ストレスにつながり、周辺症状の悪化を進める事に

ということらしいです。

3.認知症となっても維持されやすい能力がある

群馬大学大学院の牧先生の研究では、「喜びの表情」は読み取りやすいということが判ってきているそうです。
悲しみや嫌悪よりも読み取りやすい→より効果的?かもしれません。

こういった特徴を生かした取り組みとして試みられているのが
「にこにこリハビリ」



こういった取り組み以外に日常の介護や生活の中で大事になる項目が



→周囲からほめられ自信を取り戻すことで「物取られ妄想」が減少するケースも
できないことでなく出来ることを取り込んでいくというのがいいのではないでしょうか?

否定しない→ストレスの減少
褒める→生きがい、自信を取り戻す
役割を与える→簡単なことでも大事で褒めるという部分につながる

もう一点こういったリハビリは何時から行うべきなのか?という点。

群馬大学大学院の山口先生は、
早いほうがいい。認知症の有無に関わらず初めていいのでは?とおっしゃっています。
その人が大事というのを伝えるのが大事とも。


最後に自分の感じた感想を・・・
「否定しない」「褒める」「役割をあたえる」という認知症患者さんへの対処法。
文字にすると簡単なようですが介護する側、特に一緒に暮らす家族にとっては結構難しいんじゃないかな?
綺麗事では済ませられないことも多々有りますし・・・
色んな意味で余裕が無いと難しいんじゃないでしょうか?
だからこそデイサービスやデイケアなどで余裕を作った上で行っていくべきなのかな?とも感じました。