今日はうねりと濁りで海の状態は悪かったです。さらに水温が2℃ほど下がり、23℃になりました。サンゴの産卵はありませんでした(目﨑)。
昨日に引き続き大きな産卵がありました。ミドリイシ科はサモアミドリイシ・スギノキミドリイシ・クシハダミドリイシ・ニホンミドリイシ、キクメイシ科はウネカメノコキクメイシ・フカトゲキクメイシ・タカクキクメイシ(モドキ)でした。ニホンミドリイシは1群体で部分的に産んだだけでした。クシハダミドリイシは全体の3割程度で、スギノキ・サモアは全体の8割以上は産み終わったような感じでした。ミドリイシ属の産卵する種が重複すると、辺り一面が卵塊だらけで天の川のようでした(目﨑)。
写真:上からフカトゲキクメイシ・クシハダミドリイシ・ニホンミドリイシ・ニホンミドリイシ(帯状のオレンジ色のところのみ卵塊がセットされています。7月7日だけに天の川を模してくれたのでしょうか)
今日は大雨で波も高く、海は大荒れでした。しかし、こんな時に限って予想外にサンゴが産卵してくれました。しかも産卵したサンゴは、下弦の月から新月後数日までの間に産卵すると予定していたスギノキミドリイシです。この月齢のときに、この種の産卵を確認したの6年目で初めてになりました。やはりミドリイシ属の産卵予想は難しいと思いました。
しかし、サンゴの状況を見ていると、例年と様子が異なりました。サンゴの口の中で待機トしている卵塊の色は濃いピンク色をしていることが多いのですが、どういうわけか大半が白いものが多かったです。産んだ卵塊を回収して観察してみたのですが、同じ群体から産卵したものでも通常よりかなり卵の色にばらつきがありました。
産卵時刻は22:10から始まり、だらだらゆっくりと卵塊を放出して23:00頃におよその放出が終わりましたが、通常より長い放卵の継続時間でした。
もしかしたらまだ産むべきタイミングではなかったのに、何かにひっぱられて産卵してしまったように感じますが、なんとも言えません。現時点では受精しているようなので、特に異常でもない可能性も高いです。天気がよくなって欲しいです(目﨑)。
写真:卵塊のセット⇒どかーんと卵塊の放出⇒卵塊放出アップ⇒回収された卵塊