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2010年サンゴの産卵観察(夜35日目)

2010-07-10 23:18:00 | 造礁サンゴ

今日はフカトゲキクメイシが部分的に小規模で産卵したのみでした。今年は西泊で大型のエイが住み着いています。僕のカメラのレンズでは到底おさまり切らない大きさで、ライトを向けるとこちらに向かってくるので、かなり驚きます。夜の海で出くわすのが嫌な生き物ベスト1はダントツでエイ!次いでウミガメ、大型のイカです(目﨑)。
写真:微妙に一斉に産まないフカトゲキクメイシ
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2010年サンゴの産卵観察(夜33日目)

2010-07-08 23:19:00 | 造礁サンゴ

 今日はクシハダミドリイシの産卵が続くのかと思っていたのですが、全く反応がない静かな海でした。主要なミドリイシの場合は例外もありますが、前夜祭(1~1集団)、本祭(大多数)、後夜祭(本祭で産みきれなかった群体など)になる傾向があります。前夜祭は全体の中では少数のため、これを見つけた場合は翌日の採卵が非常に楽になります。次のクシハダミドリイシの産卵を予想したいのですが、この種はこれまで見てきたサンゴの中で一番予想が難しくなんとも言えない状況です。そのためとにかく、前夜祭を見逃さないように心がけています(目﨑)。
写真:今日はフカトゲキクメイシの部分産卵のみ・ハナミドリガイ
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2010年サンゴの産卵観察(夜32日目)

2010-07-07 23:12:00 | 造礁サンゴ

 昨日に引き続き大きな産卵がありました。ミドリイシ科はサモアミドリイシ・スギノキミドリイシ・クシハダミドリイシ・ニホンミドリイシ、キクメイシ科はウネカメノコキクメイシ・フカトゲキクメイシ・タカクキクメイシ(モドキ)でした。ニホンミドリイシは1群体で部分的に産んだだけでした。クシハダミドリイシは全体の3割程度で、スギノキ・サモアは全体の8割以上は産み終わったような感じでした。ミドリイシ属の産卵する種が重複すると、辺り一面が卵塊だらけで天の川のようでした(目﨑)。
写真:上からフカトゲキクメイシ・クシハダミドリイシ・ニホンミドリイシ・ニホンミドリイシ(帯状のオレンジ色のところのみ卵塊がセットされています。7月7日だけに天の川を模してくれたのでしょうか)
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2010年サンゴの産卵観察(夜28日目)

2010-07-03 23:44:00 | 造礁サンゴ

 今日は波が高く、海は時化ていました。透明度も悪かったのですが、何とか小さい卵塊が浮いているのを見つけました。確認した種はフカトゲキクメイシ被覆タイプでした。この種は卵塊のセットが分かりにくく、卵塊が浮いていなければなかなか見つけられない種なので、ラッキーでした(目﨑)。
写真:上)中央とその右などが卵塊のセット状態
    下)卵と精子の詰まった卵塊 直径約1mm
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2010年サンゴの産卵観察(夜24日目)

2010-06-29 23:48:00 | 造礁サンゴ

 今日もサンゴの産卵はありませんでしたが、ウニ、ヒトデ、ナマコ、貝などがあちらこちらで放卵放精をしていたため、海は祭り状態でした。放卵放精のせいで時間が経つにつれて透明度がかなり落ち、ひどい場所では濃霧の中にいるようでした。サンゴの産卵と重ならなくて良かったです(目﨑)。

魚の動画をアップしました。6/27のところにリンクしておきました。
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2010年サンゴの産卵観察(夜21日目)

2010-06-26 23:38:00 | 造礁サンゴ

 スギノキミドリイシとサモアミドリイシが産卵しました。海に潜る前に水槽を見ると、水槽のサモアミドリイシが卵塊をセットしていました。水槽のミドリイシは9:20頃に水槽で産卵しましたが、あっというまに一つ残らずクマノミなどの魚に食べられてしまいました。水槽での産卵を初めて見ましたが、海の産卵より50分ほど早く産みました(目﨑)。
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2010年サンゴの産卵観察(夜20日目)

2010-06-25 23:36:00 | 造礁サンゴ

 今日は大雨で波も高く、海は大荒れでした。しかし、こんな時に限って予想外にサンゴが産卵してくれました。しかも産卵したサンゴは、下弦の月から新月後数日までの間に産卵すると予定していたスギノキミドリイシです。この月齢のときに、この種の産卵を確認したの6年目で初めてになりました。やはりミドリイシ属の産卵予想は難しいと思いました。
 しかし、サンゴの状況を見ていると、例年と様子が異なりました。サンゴの口の中で待機トしている卵塊の色は濃いピンク色をしていることが多いのですが、どういうわけか大半が白いものが多かったです。産んだ卵塊を回収して観察してみたのですが、同じ群体から産卵したものでも通常よりかなり卵の色にばらつきがありました。
 産卵時刻は22:10から始まり、だらだらゆっくりと卵塊を放出して23:00頃におよその放出が終わりましたが、通常より長い放卵の継続時間でした。
 もしかしたらまだ産むべきタイミングではなかったのに、何かにひっぱられて産卵してしまったように感じますが、なんとも言えません。現時点では受精しているようなので、特に異常でもない可能性も高いです。天気がよくなって欲し2010_06_25_999_61いです(目﨑)。
写真:卵塊のセット⇒どかーんと卵塊の放出⇒卵塊放出アップ⇒回収された卵塊

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2010年サンゴの産卵観察(夜11日目)

2010-06-16 23:56:00 | 造礁サンゴ

 今日は予想外にサンゴが産卵しました。これは旧暦で見ても西泊での最速記録になりました。見つけた時にはほとんど終わりかけだったため、写真がとれませんでしたが、おそらくコモンサンゴの仲間が産みました(後日の確認でフカトゲキクメイシでした)。
 コモンサンゴ類はこれまで8月中旬以降くらいから産卵が観察されているのですが、まさかこんなに早く産んでいる種がいるとは驚きです(結果的に間違いでよかったです)。今晩はなんとか写真におさめたいと思います。産卵を確認するとテンションアップです(目﨑)。明日の産卵確率15%