goo blog サービス終了のお知らせ 

ハナガササンゴのこども順調に生育中!

2017-09-07 19:44:41 | サンゴの産卵調査
これまで何度も産卵を見てきたハナガササンゴ(Goniopora)ですが、雌雄異体で研究所前の群体数が多くないため、なかなか綺麗に受精しませんでした。

今年はたまたま放精の規模と放卵の規模がともに大規模でうまく受精できました。

8月15日生まれの卵から育てて、いま1mmくらいの大きさになりました。

口の周りは初期から親と同じく紫色をしていてとても綺麗です。

なので、和名はクチムラサキ何とかにした方がよいのではと思いました。

また、面白いことに触手の数はだいたい7-8本。
大人になると約24本になるのですが、最初は6本だと思っていました。
六放サンゴなんで6の倍数じゃないんかい!とついついツッコミを入れてしまいました。

生まれてから20日以上が過ぎ、褐虫藻も共生して順調です。
親と同様に触手が早くも伸びてきました。
これからの成長が楽しみにです。

目崎


2017年サンゴの産卵観察 in 西泊(6日目)

2017-07-15 23:59:56 | サンゴの産卵調査
今日はサモアミドリイシが最も大きく産卵し、続いてクシハダミドリイシ、スギノキミドリイシ、ホソエダミドリイシが産卵しました。






ミドリイシ以外のサンゴたちも産卵してる可能性が高いのですが、実験の準備で潜る時間が21時以降になってしまっためか全く見られませんでした・・・。

海水がねっとりと温くなってきたので、いよいよ明日は産卵真っ盛りとなりそうです。


(目崎)

2017年サンゴの産卵観察 in 西泊(初日)

2017-07-10 23:23:36 | サンゴの産卵調査
今年は6月に沖縄でサンゴの産卵の調査をしたため、いろいろな回復に時間がかかり高知での観察開始が遅れてしまいました。

ブログを毎年楽しみにしてくださっている方ごめんなさい。

ようやく今日からスタート!

ナイトダイビングが初めての古井戸くんといっしょに潜りました。

ムムム

海に入ってそうそうの濁り・・・・。

濁りの正体はガンガゼの放卵放精でした。



そして、ゴカイの放精放卵の乱舞。

海中の無脊椎動物たちは、すでに繁殖の季節を迎えておりました。

サンゴ以外の生き物たちの繁殖行動がにぎやかな日はサンゴの産卵も怪しくなるので注意深く見ていたら、、、、

いきなりきたーーーーーー!

なんとクシハダミドリイシのバンドルセットした群体を確認。

しかも少し沖にある群体のみバンドルをセットしておりました。


沖縄のサンゴに浮気していたので、今年の産卵は渋くなるかなと思っていたら、なんだか暖かく迎えられたような気がしました。

明日からもよろしく!

(目崎)






沖縄県瀬底島のサンゴの産卵観察終了

2017-06-16 08:07:38 | サンゴの産卵調査
バディ体調不良のため産卵観察は11日目で終了となりました。

温帯の高知とは違うサンゴの産卵が見たいということではじめたのですが、11日と短い期間ですがいろいろなことがわかりました。

まだ1年のデータなのでなんともいえないところがあるので、機会がありましたら継続していきたいと思います。

今回の調査は多くの皆様のご協力とご支援によりできました。この場をかりてお礼申し上げます。

戻ったら高知の産卵だー!

(目崎)

沖縄県瀬底島のサンゴの産卵観察(11日目)

2017-06-12 15:55:34 | サンゴの産卵調査
今日は潜っているうちにどんどん海況が悪くなってきて、岩場から上がるときに少し危険を感じました。

潮位にもよるのですが要注意。勉強になりました。

今晩はコモンサンゴ類2種の産卵を確認しました。

しかも10群体以上が同調しました。

ゴカイ類の配偶子放出も多くみられにぎやかでした。

目崎



沖縄県瀬底島のサンゴの産卵観察(10日目)

2017-06-10 23:23:34 | サンゴの産卵調査
今日は風が強く波立っていたので、エントリーが厳しかったです。


今晩はコモンサンゴ類のみの産卵かなーと思っていたら、Acropora floridaや Acropora nanaがわずかに産卵しました。
昨晩は観察できなかったので、意味がよくわかりません。
やはり複雑なミドリイシ類の産卵パターン・・・



(目崎)

沖縄県瀬底島のサンゴの産卵観察(9日目)

2017-06-09 23:13:52 | サンゴの産卵調査
今日は満月。曇りのち雨で残念ながらは月は拝めませんでした。

4日続いたミドリイシ類の産卵は終わり、今晩はコモンサンゴ類の産卵のみでした。

昨日まではほとんどの種で1-3群体とパラパラと同調の低い産卵だったのですが、そのうちの1種がやる気を出して広範囲で同調。
1種ですがまぁまぁの規模の産卵になりました。


ヒョウモンダコが見えるところに出てきていたので、岩に手をつくときは気をつけねば・・・


前から気になっていたのですが、このミドリイシはすごく触手が長くて綺麗!


少し疲れがたまってきました。

(目崎)

沖縄県瀬底島のサンゴの産卵観察(7日目)

2017-06-07 23:22:31 | サンゴの産卵調査
今日で観察開始から1週間、だいぶ体も慣れてきました。

昨晩はミドリイシ祭りでにぎやかだったのですが、今日のミドリイシはAcropora tenuisのみでした。

これでミドリイシ類の産卵はいったん終わりそうかなという気がしていますが、まだまだ産卵していない群体はたくさんあるので油断はできないなーといったところです。



その他にはコモンサンゴ類が3種ほど産卵しました。


放出するバンドルが小さく色も乳白色系なのでミドリイシと比べて産卵は地味ですが、放出されるバンドル数はけっこう多いので見ごたえはあります。
バンドルの一部が茶色くなっているのは、卵内の褐虫藻。


明日もコモンサンゴ中心かな。

(目崎)

沖縄県瀬底島のサンゴの産卵観察(6日目)

2017-06-06 23:23:53 | サンゴの産卵調査
今日も瀬底島南はミドリイシ(Acropora)の産卵祭りでした。

昨日と同じで19:30頃からAcropora tenuisの産卵が始まりました。


つづいて昨日産卵しなかった20:00頃から産卵するミドリイシがおりました。


他のほとんどのミドリイシ類は昨晩同様に22:00頃から産卵がスタートしました。



昨晩と比べて枝状や卓状ともに産卵する群体が増えなかなかにぎやかな夜でした。


(目崎)

沖縄県瀬底島のサンゴの産卵観察(5日目)

2017-06-06 10:04:07 | サンゴの産卵調査
キターーーー! きましたよー

観察開始から5日目にしてようやく、ミドリイシ類のまとまった産卵にあたりました。

沖縄本島の他の海域が、6月1日頃から産卵が始まっていたので不安な日々でした。

産卵開始はAcropora tenuisの19:35からでした。

この時間はまだ薄暗くなり始めたぐらいで、ライトなしでも海中が見えるくらいです。

このような時間帯に産卵するミドリイシ類は高知県では確認されていないので驚きでした。

バンドルの放出はボロボロー型で、短時間で出し切るタイプでした。



面白かったのが、高知県のミドリイシ類と比べてバンドルセット完了までの時間が長いこと。

19:50頃からぽつぽつとサンゴのポリプ内に白い膨らみが見え、それから長い種では1時間くらいかけてゆっくりとバンドルを完成させていました。


そのため最初は今日は精子バンドル祭りかーと落胆したほどでした。

最終的にはほとんどが色づきピンクやオレンジのバンドルを出しましたが、高知と比べると精子バンドルを出すサンゴが多いような気がします。


まだまだわからないことだらけで、脳みそが爆発しそうで観察後は知恵熱でました。

明日の晩も産卵が続くといいなー。ミドリイシ類以外も見たい!

(目崎)