１００円ライターの功罪

先日、１００円ライターが原因と思われる車の火災があった。そのため４人の幼い子供が亡くなってしまった。聞けば、この手の火災は相当数あるらしく、似たような火事がその数日後に起きたばかりだ。こちらはなんとか子供は助け出されたようだが、このような事は起こらないに越した事はない。
思えば、昔はライターといえどももう少し大事にしたものだ。ダンヒルのライターとかを居間やら車の中やらにほっちらかしているようなは人まず居なかった。ごく普通のライターだとて、ポケットなどにちゃんとしまっていたもので、ドコにあるのだかさっぱりわからない、なんてそうある事ではなかったのだ。
しかし、１００円ライターなんて安易な物が出来たお陰で、ライターがあちこちに放置されるようになった。それにつれて、子供の起こす失火も増える事となったのだろう。昔も火遊び、などと言われる失火はあったが、それらはおおむねマッチが原因であった。台所などにあった徳用マッチと違い、喫茶店とかで貰う小さなマッチは、それでも火をつけるのに少しコツが必要で、現在ほどの数にはほど遠かったものだが。
１００円ライターが登場して、格段に便利になったのは喫煙者くらいのものではなかろうか。くれぐれも火の管理はきちんとしていただきたい、と思う。


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