地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

膨らんだ世界金融資産(世界分布地図)

2009-01-17 11:14:48 | Weblog
膨らんだ世界金融資産(世界分布地図)

1/17の日経「世界を語る」(デビッド・スミック氏ー=元FRB副議長)の地図です。

今、世界的なバブル崩壊の時期です。
過去に日本も経験しましたが、今は全世界がバブル崩壊に見舞われています。
どこも頼りになる国はなさそうです。
日本は過去に経験してその対策を講じ、立ち直ったばかりですから、まだその影響は少ないようですが、世界恐慌の様相を呈しつつありますから、いずれ近い将来大打撃をこうむることになるでしょう。特に国際依存度の高い国だけに。

その記事の中に、「いくつものバブルが相次いで破裂しつつある。あえていえば、サブプライムはたった1.5兆$だ。クレジットカードが2.5兆$、新興国向け与信は4~5兆$、外国為替デリバティブ(金融派生商品)と、破綻リスクを保障するクレジット・デフォルト・スワップは各50兆$などを合わせればバブルは全世界で200兆$以上になる。10%が吹き飛んだとしても20兆$だ。」

アメリカの金融安定化法の総額7000億$では、とても対処できる金額ではない。それも、既に半分の3500億$は使われている現状。
今、世界はオバマ新大統領の登上に期待しているが、その後が怖い!

この地図を見ると、GDP比の金融資産が如何に大きいかが、一目瞭然です。
信用取引が膨らみすぎていますね。殆どの国がGDP以上の信用取引を含む金融資産で支えられています。いわゆる借金経営です。
企業は運転資金上、見通しさえ明るければいいでしょうが、
金さえ儲かればいいという、借金の証券化取引、それにアメリカ型の個人消費、「借金でものを買う体質」では、今の現象は当たり前のお灸でしょう。
アメリカ型の消費主導の「浮かれた驕り」に、急ブレーキがかかってくるのは当たり前のこと。

今、あわてて現金や国債に還流しているようですが、何か明るい材料がない限り、この傾向には拍車がかかるでしょう。

私は金も資産もないから関係ないですが・・・!(そのうち年金が減ったりして・・・!?)
年寄りの憎まれ口でした。


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