地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

開田図

2008-03-21 22:58:17 | Weblog
越中国射水郡須加野地の[開田図」です。
「開田図」を眺めてみましよう。

天平勝宝元年(749)に、諸大寺の墾田私有が認められた時に、東大寺が開墾して私有田にした田地の地図です。
「墾田永年私財法」により確保した東大寺領は越中国だけで10か所あり、その墾田地の地図が正倉院その他に17枚残っているそうです。
「東大寺開田図」といわれ、麻布に描かれています。
地図には、田地の面積、所領地の四方の境、開発状況等がくわしく記入されています。
山裾のため池と、それからの水路が示されています。
水田経営にとって、水流は死活問題ですからね。
また、古代の土地所有権を知る貴重な手がかりになっています。

それらの文字が全部読めるといいんですが、今の私には無理。
いずれ、その道の達人に解説してもらいましょう。
この部分が非常に大切な部分ですから。








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