ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「人生のキャンドルサービス」

2018年04月23日 22時01分33秒 | owarai

「人生のキャンドルサービス」
キャンドルサービスで、いつも
思うことがある。

暗黒の中の1本のローソクの
火が、順に伝えていくにつれ、
周囲がだんだん明るくなる。

多くの人に分けても、火は少し
も暗くならない。

一隅を照らす火の動きは大きい。
一隅を照らすものでありたい。

私の受け持つ一隅が、どんなに
小さい、惨めな果敢ないもので
あっても

わるびれず、ひるまず、
いつもほのかに照らしていき
たい。

金や財は分けたり、使ったり
すれば減ります。

しかし、優しい心や労りの心、
慈悲の心、それに微笑みなどは、
与えれば与えるほど、

人の心に温かい灯をともし、
次から次へと増殖していきます。

そんな小さな灯をともし続けて
いきたいと思います。
それが、やがて大きな灯になる
ことを祈りながら。

 

YouTube

絢香 Ayaka - "幻想曲" 音楽で遊んでみた (Studio Session LIVE)

https://www.youtube.com/watch?v=Q6Z0Z_tmeVk

 


「女生徒」

2018年04月23日 20時41分21秒 | owarai

ぽかんと花を眺めながら、
人間も、本当によいところ
がある、と思った。

花の美しさを見つけたのは
人間だし、花を愛するのも
人間だもの。
「女生徒」/ 太宰治

      



夜明けは やわらかに 残酷

小さな時の積み重ねも 消えて
いきそうな朝がある

愛して刹那 一晩が終わる刹那
そして一日が始まる刹那

悲しみも凝縮して そして
拡散する

幸福感は 不幸と不幸のはざまに
一瞬よぎり

瞬間 しっかり握らないと 
てのひらから逃げていく

そこはかと ままならない想い
かかえても

愛が そのはざまから 見えたなら
それでいい

クールなのかウエットなのか
わからないままで

愛と区別のつかない恋も
あるのだと

短くも はかなくも 美しく

蝶の ひとひら 羽のように


昼間のカクテル  

2018年04月23日 09時09分47秒 | owarai

アガバンサスは、ギリシャ語で
「愛」を意味する「アカベ」と、
「花」を意味する「アンサス」
をつないだ言葉。だから
この花は、

―――愛の花なんだよ。

と教えてくれた人の声が、そよ風に
乗って、耳もとまで届いた気がした。
耳上がりの森のように、たっぷり
湿った、柔らかい低い声。

あ、彼だ。
と、思った。彼が飛んできた。
たった今、彼の魂の粒子が宇宙の
彼方から飛んできて、わたしの心
の扉をノックした。

―――知ってる?この花の別名は
ね、リリー・オブ・ナイルってい
うだ。むかしむかし、あるところ
に、ひとりの旅人がいました。

男は旅の途中で、ナイル河のほ
とりにひっそりと咲いているこ
の花を見つけて、愛する妻のた
めに持ち帰ろうと、一輪だけ、
摘み取りました。

ところが、あとほんの少しで
家にだどりつけるというところ
まで来て、男は醜い戦争に巻き
込まれ、大怪我を負って、死ん
でしまったのです。

血だらけの手に、しっかりと花を
握ったまま・・・・。男は息絶え
ましたが、花はなぜだか、枯れま
せんでした。

それから花はすべての蕾を開き、
実をつけ、種をつくっていったの
です。やがて、はらはらと大地に
零れ落ちた種から、新しい芽が
出て、根を張り、葉を広げ、いつ
のまにか、

戦場跡にはこの美しい愛の花
が毎年、そこら中に、咲き乱れ
るようになりました。それまで
戦いに明け暮れていた人々は、

この可憐な花の姿に胸を打た
れて、無意味な争いをやめる
ことにしたのです・・・・と、
まあ、そんな謂(いわ)れの
ある花なんだ。

――きっと、愛が在ったから、
花は枯れなかったのね。

――その通り。植物って、偉大だ
よね。蘇生することを知って
るから。

――でも、さっきのは、彼の創り
話しでしょ。

――そうだよ。文句ある?
――ない。
――この話し、信じる?
――もちろん、信じる。


『ベルベットハンマー Ⅱ 』

2018年04月23日 09時01分31秒 | owarai

いったい何が悲しいの?

名づけようのない種類の涙を手の
ひらで拭って、あなたは製氷室か
ら氷の入った容器を取り出し、
ぶあついウィスキーグラス―――
夫が愛用しているもの――に、
あふれんばかりに氷を満たす。

そうして、氷の山の上から、ウ
オッカ――夫の好きな銘柄を常備
してある――を注ぎ込み、グラス
のなかで数回揺らしたあと、ぐい
っと喉の奥に流し込む。

軟体動物のように身をくねらせな
がら、喉から食道を伝わって、胃
袋へと滑り落ちてゆく、苦しみと
渋みと、心の痛みにも似た味。

あなたの背筋はぞくっとする。
背中はひんやりしているのに、
胸は焼け焦げた導火線のように
熱い。

それから、冷たいベットの上に
身を横たえて、あなたは読みかけ
の本を開く。

強いお酒をちびちび舐めるように
飲みながら、好きな作家の書いた
小説を何ページか読んでいるうち
に、まぶたが重くなってくる。

夫のいない夜、あなたはいつもこ
んな風にして、孤独だけれど安らか
に眠りの世界に誘われていくのが
常だ。けれど、今夜はまったくそう
ならない。

読めば読むほど目が冴えてきて、飲め
ば飲むほど意識が覚醒してくる。なぜ
ならその本のなかで、あなたと同じよ
うに夫も子どももいる三十代の主人公
が、道ならぬ恋に落ちてしまっている
から。

ページを捲る手を止められない。こん
なにも主人公に自分自身を重ねてしま
うのは、初めての経験かもしれない。

恋人とベットを共にしたあと、家に
もどって、バスルーム―――そこで
しか、主人公はひとりきりになれない
―――の床にうずくまって泣く女の
姿が、今の自分の姿、そのものの
ように思える。

主人公の吐き出す言葉のひとつひと
つが、心臓に突き刺さるように響く。
やがて、あるページのある一行まで
たどり着いた時、あなたは、そこに
指を挟んだまま閉じた本を胸の上に
のせて、蜘蛛の糸のようなため息を
漏らす。

 主人公は真夜中、夫の隣で規則
正しい夫の寝息を聞きながら、恋
人からもらったばかりの愛の言葉
を胸によみがえらせている。

―――毎日、会いたい。
―――毎晩、抱きたい。
―――朝から晩まで一秒も、離れたく
   ない。
嘘と真実がきっちり半分ずつ、混じり
合ったような言葉をなぞりながら、
主人公はつぶやく。「彼の言葉はわたし
にとって、ベルベットハンマーの
ようだ」と。

この一行に、あなたもまた、柔らかな
ハンマーで、頭を強く殴られたような
気がしたのだった。

 


「誰かを思い」

2018年04月23日 07時58分04秒 | owarai
矢のようにすぎていく
油断するとあっという間

こんなに大切なことが
知らないうちにどんどん
流されていくとは知らなかった

気をひきしめなくては
油断したまま終わりがきそう

誰かを思い
せつなくなる時

その気持ちを大事にしよう

おはようございます  「ふるえる瞳」

2018年04月23日 06時12分40秒 | owarai

心がひきあっているなら
どんな障害があっても
自然とあゆみよっていくもの
です

そこには 
内気さや躊躇や策略は
はいりこむスキがないのです
どうしてもすれちがってしま
うとか

相手を思いやるばかりに強気
にでれないというのなら
それはやはりお互いに
それほど求めあっているのでは
ないのでしょう

恋する少女を力づけるどんな
言葉もありません

彼があなたを心の底からほし
がっているなら
あなたがあれこれ考えるヒマ
もないほど
あっというまにさらわれてい
るはずなのです

 


-あの約束 - 『わたしなしでも平気?』

2018年04月23日 00時29分15秒 | owarai

あなたは気づく。やっとのことで、
悟る。今夜、彼は来ないのかもし
れない。いや、来ない。来ないに決
まっている。今日の約束は、あの
約束だったのだ。

あの約束――――

いつだったか、このバーのちょうど
真下にあるはずのベットの上で、
交わした指切り。

「いつものように待ち合わせをして、
仮にどちらか現れなかったら、それを
『別れ』のメッセージにしよう。
きれいさっぱり、あと腐れなく、
別れよう」
ついさっき見た、気持ちのいい夢が
一瞬にして、悪魔にすり替わる。

夢のなかで、誰かの体を抱きしめて
いるのは夫だ。夫は恋人の耳に囁い
てる。
「妻にきみのことを打ち明けた。何
もかも話した。別れるつもりだ。
俺にはもう、きみしかいない・・・・」

まぶたをこすっても、こすっても、
あなたの目にはすべて二重に映って
いる。