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鉄も電気もお断り
常磐線やつくばエクスプレスには途中で直流と交流が切り替わるところがあって、
鉄道マニアなどにはその原因がこの「地磁気観測所」にあることはソコソコ知られています。
因みに電気事業法に基づく省令(電気設備に関する技術基準を定める省令)には
(地球磁気観測所等に対する障害の防止)
第四十三条 直流の電線路、電車線路及び帰線は、地球磁気観測所又は地球電気観測所に対して
観測上の障害を及ぼさないように施設しなければならない。
という条文が燦然と輝いているいるのですね。凄い凄い。
(因みに第四十二条は(通信障害の防止)だから結構大きな扱いだ)
で、30キロ圏内の鉄道等は観測に影響のない交流電源にしてくれ、
というようなことが要請されてるその「地磁気」の「観測」って何よ(笑)
ということなのですが、これが結構地味すぎて説明がムズカシイ。
まあ、地磁気があるから磁石は北を向く訳なんだが。
なんか牛でも居そうなのどかな風景ですが、これがその観測施設なのである。
これが実験室。大正ロマンのかわいい建物だが、実は脱ぐと凄いんです。
まぁそんなこんなで観測の邪魔になるんで電気や鉄は困ります、という事なので、
地磁気を観測したりする建物は当然鉄を使わないで建てることが必要な訳ですが、
木造だって普通は金物や釘などの鉄製品を使うからそう言われちゃうと結構困ると思うのに、
この一見「鉄筋コンクリート造」に見える洋館はどうなっているのでしょう??
屋根が銅板で葺かれている、とかは別に驚きませんが、問題は鉄筋です。
なんと鉄筋を入れる訳にはいかないという事で、替わりに
真鍮棒
が入っているんだそうで(驚)。
しかもコンクリートも普通の砂だと鉄分が混じるんで
花崗岩を砕いて砂にして使っている
んだそうです。しかも砕く時にも鉄の刃物は使えないという・・・。
という訳で、どうもこいつを今作ったら金かかって大変だわ、という事もあって
大正の建物がシブトク使われているという面もあるような感じですね。
観測機器も同じような理由で超高価、どころか金貰っても作れないという状態らしく、
日本ではもう作っていないらしいんですが、
建物の方もそれに劣らす超高級品だったんですね。はぁ。
何気に凄い世界です。しかも黙々と測り続けることが最も大切だという超地味な世界。。。
男のロマンですね。
因みに構内で使用するリアカーもアルミ製っす。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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地磁気観測所の条文ですが、周りに鉄だの電気だのが
迫ってきて、あわてて縄を綯うが如くの条文かと
思いきや明治44年の電気工事規程で既に決まっていました。
第三章電気鉄道 第一部通則 第118条
明治あたりの庶民はまだ「電気=恐い」ですが、官は遥か先を見ていたというその乖離が
おもしろいところです。
でも電気事故の多い電気用品は、昭和になるまで法令が作られず。
電気法令は謎ですよ(困)
> 明治44年の電気工事規程で既に決まっていました
おお、リサーチありがとうございます。
石岡に移転が決まった段階で法令も整備したんですね。
> 電気用品は、昭和になるまで法令が作られず
あんまり普及していなかったっていうことかなぁ。
あと政府は民草の安全には興味ないとかね。
消費者行政と言う観念もなかったのかも。