町立久万美術館、久万高原町、松山市、愛媛新聞社は連携、協力して、「座朱欒(ザシュラン)プロジェクト【注1】」に取り組みます。
今後、実行委員会を立ち上げ、プロジェクトの推進を図っていきます。
当事業の第一弾として、映画監督・伊丹万作、俳人の中村草田男、夭折の画家・重松鶴之助らが発行した同人誌『朱欒(しゅらん)』を
翻刻出版します。『朱欒【注2】』は大正末期に東京で作られました。深い絆で結ばれた松山出身の若者たちが絵画、戯曲、俳句などを
持ち寄り、批評も加えて9冊に収録しています。お互いに切磋琢磨した足跡を示す貴重な記録であり、そこには「集団としての青春」を
見て取ることができます。
今秋の出版に向け、読み解きも進んでおり、ブックデザインと編集に入る段階に来ています。これまでに複数の企業、個人から寄付が
寄せられており、さらにクラウドファンディングサービスを通じて、全国の皆様から支援を募りながら、この事業をPRしてまいります。
また、当事業の第二弾として、町立久万美術館で今秋、自主企画展「Crossover(仮称)」を開催します。この企画展では『朱欒』の
実物ほかに愛媛県出身、あるいは在住の若手アーティストの作品を公開します。大正期と現代の「青春の在りよう」を対比させた展示
構成になる予定です。
このほか、翻刻した『朱欒』を広くPRしていくことや、現代の若者たちによる「表現の場」を提供することを課題とし、WEBサイト
「座朱欒(仮称)」の立ち上げを検討しています。このサイトの実現によって、松山に連綿と伝わる知的土壌が未来に引き継がれて
いくことを期待しています。
事業コンセプトは、「集団としての青春」と「松山の知的土壌のさらなる醸成」です。
松山の文化的資産の掘り起こしにとどまらず、現代社会の人間関係に意義深いメッセージを発する文化事業になると確信しています。
クラウドファンディングの詳細は、下記リンク先をご覧ください。
(Readyforのページが開きます。)
https://readyfor.jp/projects/matsuyama-zine-chelin
------------------------------------------
【注1】・・・同人誌『朱欒』の翻刻出版を軸に、この貴重な文化資産を顕彰するとともに、地域社会の文化振興に貢献することを
目的としたプロジェクト。プロジェクト名は、表現者たちが車座になり互いの作品を批評したり、鑑賞したりする姿と、作品名
『朱欒』から命名。
【注2】・・・旧制松山中学には、『朱欒』の前身ともいえる同人誌『楽天』を発行するグループがあった。文芸、絵画作品を持ち寄って、
一冊の雑誌に仕上げる手法を用い、回覧することによって、互いに刺激しあい、深い友好を交わしていた。在学中、楽天仲間だった
伊丹万作らが東京で再会し、大正14、15年に9冊発行したのが『朱欒』。『楽天』と同様に絵画、戯曲、俳句などを収録し、お互いの
批評や推敲の跡も残している。現在、『楽天』は確認されておらず、『朱欒』が、松山の知的土壌で生まれ育った若者たちの足跡を示す
貴重な記録となっている。
今後、実行委員会を立ち上げ、プロジェクトの推進を図っていきます。
当事業の第一弾として、映画監督・伊丹万作、俳人の中村草田男、夭折の画家・重松鶴之助らが発行した同人誌『朱欒(しゅらん)』を
翻刻出版します。『朱欒【注2】』は大正末期に東京で作られました。深い絆で結ばれた松山出身の若者たちが絵画、戯曲、俳句などを
持ち寄り、批評も加えて9冊に収録しています。お互いに切磋琢磨した足跡を示す貴重な記録であり、そこには「集団としての青春」を
見て取ることができます。
今秋の出版に向け、読み解きも進んでおり、ブックデザインと編集に入る段階に来ています。これまでに複数の企業、個人から寄付が
寄せられており、さらにクラウドファンディングサービスを通じて、全国の皆様から支援を募りながら、この事業をPRしてまいります。
また、当事業の第二弾として、町立久万美術館で今秋、自主企画展「Crossover(仮称)」を開催します。この企画展では『朱欒』の
実物ほかに愛媛県出身、あるいは在住の若手アーティストの作品を公開します。大正期と現代の「青春の在りよう」を対比させた展示
構成になる予定です。
このほか、翻刻した『朱欒』を広くPRしていくことや、現代の若者たちによる「表現の場」を提供することを課題とし、WEBサイト
「座朱欒(仮称)」の立ち上げを検討しています。このサイトの実現によって、松山に連綿と伝わる知的土壌が未来に引き継がれて
いくことを期待しています。
事業コンセプトは、「集団としての青春」と「松山の知的土壌のさらなる醸成」です。
松山の文化的資産の掘り起こしにとどまらず、現代社会の人間関係に意義深いメッセージを発する文化事業になると確信しています。
クラウドファンディングの詳細は、下記リンク先をご覧ください。
(Readyforのページが開きます。)
https://readyfor.jp/projects/matsuyama-zine-chelin
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【注1】・・・同人誌『朱欒』の翻刻出版を軸に、この貴重な文化資産を顕彰するとともに、地域社会の文化振興に貢献することを
目的としたプロジェクト。プロジェクト名は、表現者たちが車座になり互いの作品を批評したり、鑑賞したりする姿と、作品名
『朱欒』から命名。
【注2】・・・旧制松山中学には、『朱欒』の前身ともいえる同人誌『楽天』を発行するグループがあった。文芸、絵画作品を持ち寄って、
一冊の雑誌に仕上げる手法を用い、回覧することによって、互いに刺激しあい、深い友好を交わしていた。在学中、楽天仲間だった
伊丹万作らが東京で再会し、大正14、15年に9冊発行したのが『朱欒』。『楽天』と同様に絵画、戯曲、俳句などを収録し、お互いの
批評や推敲の跡も残している。現在、『楽天』は確認されておらず、『朱欒』が、松山の知的土壌で生まれ育った若者たちの足跡を示す
貴重な記録となっている。