久万美術館のブログ

愛媛県の久万高原町にある美術館です。
展覧会やイベントの情報をはじめ、日々の出来事をつづっています。

紹介―久万高原の桜

2010-03-31 12:52:23 | 季節のお知らせ

美術館からみる山々の景色も、ほんのりピンク色を含み始めました。

先日、美術館から、50分ほど高知方面に向かったところにある、西村大師堂(久万高原町中津地区)のしだれ桜を見に行きました。美しかったので少しご紹介を。

Img_5811

Img_5789

Img_5773

樹齢は約230年。漂う気配に、こちらに迫るものがあります。[写真は3月28日撮影]

詳しくは、久万高原町HPをご覧ください。法蓮寺(露峰地区)境内のしだれ桜も有名です。http://www.kumakogen.jp/modules/spring/index.php?content_id=1


師弟の呼応展 内容紹介

2010-03-26 19:42:40 | 展示・イベント

 大正7年(1918)、愛媛県松山市に生まれた古茂田守介は、兄・公雄の影響で絵を描き始め、猪熊弦一郎や脇田和に認められて本格的に制作を始めました。戦中から戦後にかけて、画壇の流行であった華やかなモダニズム絵画とは一線を画し、地味ながらも独自のスタイルを追求した制作活動を展開、新制作派協会を主な舞台として活躍しました。しかし、昭和35年(1960)、生来の喘息のため42年の短い生涯を閉じます。
Img_5426 [古茂田守介]

 弟子である岸浩は、昭和4年(1929)生まれ。画家を志し、初めて入選した県展(愛媛県美術会)で、招待作品として展示されていた古茂田守介の作品を眼にし、言いようのない深い感銘を受けます。そして、すぐさまそれまでの生活を捨て、古茂田守介の弟子になるべく上京。以来、3年間、古茂田の元で研鑽を積みます。

Img_5437 [岸浩]

 古茂田は、「二次元の空間は自由な世界だよ」としばしば岸に話していたといいます。古茂田の、色彩と形態の調和、構成、量感と質感の配置によって表現される絵画から、岸が多くを学んだことは彼の作品からうかがえます。師から学んだ造形表現を元に、岸は日常性と非日常性を重層的なイメージとして描き出し、一つの祈りともいえる物語を紡ぎます。青年期に遠望した広島の原爆の記憶、それが様々に形を変え、平和への希求とともに現れています。

Img_5442

 しかし、何より師から受け継いだのは、喘息という宿痾に苦しみながら、自己の生命燃焼の記録であるかのように描き続けた古茂田の画家としての執念ではないでしょうか。


館のぐるりをパトロール。

2010-03-21 18:30:24 | スタッフより

野鳥のさえずりが聞こえる季節になりました。穏やかな昼下がり。開館21年も経つと、あちらこちらにほころびが見えてきます。年度末を迎えた慌ただしいこの時期、久万美術館では施設修繕作業が行われています

010_23            

 

 

 

 

 

事務所を離れ、館外をぐるりパトロール。  10日の豪雪の名残りが日かげにありました。 

011_8

                                

 

 

 

 

 

横たわった枝・・・。よ~く見ると根元から折れていました。 先日の雪は重たくて、久万高原町内のあちこちでも、道路をふさぐ倒木の被害が多く発生しました。   

012_3

 

 

 

  

 

 

 この倒木は・・・?、役場の総務課職員による間伐木です。雪の日も、風の日も施設整備の為、伐採に来ていただきました。感謝感謝です。美術館に上がる坂道沿い、杉の木を数十本伐採すると、美術館からの見晴らしも随分良くなりました。  

014_3

 

 

 

 

   

 

駐車場の手すり柱も、経年劣化の為、修繕中。現在、手すりも取り除きロープを張って、コーンを置いて応急処置して下さってます。御来館の際には、お足もと、くれぐれもお気を付け下さい。  

007_2

 

 

 

 

 

  

 中庭の正面、展示室裏山に積まれた木の山。

008_2

 

 

 

 

 

 

んなサイコロのような木のブロックが、ぎっしり詰まっています。9センチ平方で高さ6センチの角材。これは修繕に使用する材料で、犬走りに埋められる予定の木片ブロック。  

006_3

 

 

 

 

 

  

ただ今敷替え工事中です。腐食してボロボロに朽ちていた木のタイルも、今はすっかり取り除かれています。  

009

 

 

 

 

 

 

中庭を望むラウンジから、ガラス越しにブロックを敷く作業が見られるのももうすぐです。 

  御来館の際は、工事中につき、ご迷惑をおかけしますがご了承ください。 


2010-03-11 14:45:07

2010-03-11 14:45:07 | スタッフより

昨日は、天気予報どおり朝から雪が降り始め、3月とは思えない積雪量になりました。

3月10日午後4時頃↓

Dscf0053 

Dscf0055

Dscf0056

 

 

 

 

 

 

 

久万高原町の中心を走る国道33号線は、松山方面、高知方面ともに積雪や積雪による倒木により一時通行止めになるなど、まるで陸の孤島のようでした。

 

 

…どうなることかと思いましたが、本日は昨日と打って変わって快晴。

役場からの応援や除雪作業車の協力を得ながら、朝から除雪作業に勤しみました。

一通り除雪↓。本日も皆さんをお迎えすべく開館しております。

Dscf0060  

  

 

Dscf0059

 

  

 

Dscf0058  

 

 

 

 

 

 

 

玄関前の階段の途中で立ち止まり、右を向くと、「雪の中の《久万美術館モニュメント》」を見る事ができました。

Dscf0061

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

久万高原町まで辿りつくのが?大変な分、思いがけない素敵な光景にも出会えます^^。