another TOKYO ~もう一つの東京探検~

「周縁」の東京を探索します。下町アルキストのための町歩きブログです。

まちかど経済WATCH~金町南口の逆襲

2008-02-09 | 探検!金町
先日、「金町の南北問題」を取り上げましたが、今回はその続きです。

前回は、金町の北口のほうが南口に比べて賑やかだ、と指摘しました。

ところが、劣勢にある南口がここに来て起死回生の挽回策を打ち出したのです!

それが、「ほぼシャッター通り」の入り口付近に建設中の高層ビル、その名も「ヴィナシス金町」です。南口はこのビルにすべてを託しています(これはちょっと言い過ぎ)。

「ヴィナシス金町」は、地上41階建て、商業・公共・住宅の一体複合開発であり、超高層タワーレジデンスなのだそうです。つまり、ここには、図書館も商業施設もマンションも「入居」することになっています。完成すれば、南口だけでなく、金町全体、いや葛飾のシンボルになるかもしれません。江戸川区の船堀タワーと下町地区の高層ビル「覇権」争いを繰り広げることでしょう(隅田川べりの新東京タワーは別にして)。

ヴィナシスに展望室が出来るのかどうかわかりませんが、もし出来るのなら、観光名所にだってなるかもしれません。葛飾区民のみならず、柴又に来た観光客も「せっかくだから帰る前に金町タワーに登ろう」なんていって大挙して訪れたりして。そうなれば、団体ツアーの定番の訪問先に付け加えられるのも時間の問題です(?)。

(今さりげなく「金町タワー」という語を挿入しましたけど、この語の適否は別にして、わかりやすい一般名称もあっていいような気もしますもので。ただし、「ヴィナシス金町」というネーミングは、実に、郊外型再開発にはふさわしいと思います。こういうカタカナ言葉はフラットな感じがしますから!)

とにかく、「ヴィナシス金町」建設が一大プロジェクトなのは間違いありません。平成21年完成予定。

*     *     *

しかしながら、これで南口の未来は明るい、と楽観してばかりはいられません。なんと北口は、さらにその先を見越して(?)再逆襲の決定打を用意しつつあるからです。それは、いうまでもなく、中川べりの三菱製紙工場の跡地利用です。この大「再開発」の話はいずれまた!



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