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another TOKYO ~もう一つの東京探検~

「周縁」の東京を探索します。下町アルキストのための町歩きブログです。

ビートたけし『漫才病棟』を歩く■葛飾編(3)

2010-02-14 | 探検!ビートたけし
ビートたけしの小説『漫才病棟』中の葛飾探訪の第3回目(最終回) です。 ■ 前回ご紹介したとおり、 主人公たちは、内海師匠の通夜に出席するため、 金町の駅前団地へと向かいましたが、途中、 「駅前の赤提灯」へ立ち寄ることとなりました。 そこで、主人公は、 かつて内海師匠にゴルフに連れて行ってもらったとき のことを回想します。 ゴルフといっても、場所は「江戸川の河川敷」。 内海師匠が晩年 . . . 本文を読む

ビートたけし『漫才病棟』を歩く■葛飾編(2)

2010-02-13 | 探検!ビートたけし
前回に引き続き、 ビートたけしの小説『漫才病棟』中の葛飾探訪、第2回目です。 ■ 主人公らは、内海師匠の通夜に出席するため、 金町の駅前団地へと向かいました。 しかし、 とても素面(しらふ)で師匠の顔を見る気がしなかったので、 「団地とは反対側の出口に出て、とりあえず一杯引っかけようと、 駅前の赤提灯」 へ入りました。 そこは 「内海師匠によく奢って貰った店で、なにしろ金町の安酒 . . . 本文を読む

ビートたけし『漫才病棟』を歩く■葛飾編(1)

2010-02-12 | 探検!ビートたけし
ビートたけしの小説『漫才病棟』の中の葛飾探訪記です。 ■ この小説は、 浅草の売れない若手漫才師を語り手(主人公)とする 自伝的物語です。 葛飾への言及があるのは、 かつて売れた経験をもつものの、さびしい晩年を過ごした ベテラン芸人の内海師匠の思い出を語る場面。 該当箇所だけ紹介しますと、 まず、いきなりですが、内海師匠死亡の話から。 ある日、演芸場に、内海師匠が 「金町の駅前団地 . . . 本文を読む

ビートたけしの浅草を歩く(6)番外編

2009-10-25 | 探検!ビートたけし
■浅草公会堂 前回で、とりあえずのところ、 ビートたけし『浅草キッド』の散歩はおしまいです。 が、 せっかくここまで来たのですから、 帰る前に、この本以外にも、 あともうちょっとだけ、ビートたけしゆかりの「名所」を 歩いていくこととしましょう。 一つは、浅草公会堂です。 ここの入口横の床には、浅草ゆかりの芸能人の手形が飾られています。 ビートたけしの手形もしっかりあります。 下の写真の . . . 本文を読む

ビートたけしの浅草を歩く(5)

2009-10-24 | 探検!ビートたけし
わたしたちの散歩も、 もうそろそろ終わりに近づいてきました。 しかしながら、 ここまで歩いてきて、せっかくの浅草散歩なのに、 何かもの足りなく思いませんか?  そうです、浅草といえば観音様。 肝心の観音様を拝まないで帰ることなどできるでしょうか? ご安心を。ちゃんとビートたけしも浅草寺に参拝しているのです。 ですので、その場面を紹介しつつ、 わたしたちも散歩のゴールへ向かうこととしましょう . . . 本文を読む

ビートたけしの浅草を歩く(4)

2009-10-23 | 探検!ビートたけし
■ビートたけしの住まい ところで、 浅草時代のビートたけしはどんなところに 住んでいたのでしょうか? 『浅草キッド』には、 当初はフランス座の楽屋に寝泊りしていたが、 やがて師匠のいる「第二松倉荘」というアパートへ引っ越した、 とあります。 ビートたけしによると、 第二松倉荘はモルタル4階建てで、1階には駐車場もあり、 外見は立派。 だが、 「建物の中は壁も階段も朽ちて剥げ落ち、通路も . . . 本文を読む

ビートたけしの浅草を歩く(3)

2009-10-22 | 探検!ビートたけし
■ビートたけしの相棒、登場! ビートたけしの浅草ライフには相棒がいたようだ。 といっても、後の漫才の相方のことではない。 たけしの後からフランス座にやって来た 作家志望の「いのうえ」という若者と仲良くなり、 いつも2人でつるんでいたようなのだ。 毎晩のように、たけしはコントの稽古を終えると、 いのうえを誘って「曙湯」という銭湯に行き、 その後は「さくま」でチュウハイを飲んだ と『浅草キッド . . . 本文を読む

ビートたけしの浅草を歩く(2)

2009-10-20 | 探検!ビートたけし
前回は、芸人ビートたけし誕生の「現場」を歩きました。 今回は、ビートたけしの浅草ライフを 探索してみることとしましょう。 ■ビートたけしの食生活 『浅草キッド』にはこんなふうに食生活の一端が明かされています。 「朝はフランス座のななめ前にある「ブロンデイ」という喫茶店に 寄って、二百五十円のモーニングサービスのトーストを食い、昼は オペラ靴店の裏の「一八」という立ち食いソバ屋の一杯百 . . . 本文を読む

ビートたけしの浅草を歩く(1)

2009-10-19 | 探検!ビートたけし
ビートたけしが浅草時代を振り返った自伝『浅草キッド』には 実在する地名、店名がたくさん出てきます。 時代は今から30年以上も前ですが、 当時の浅草の町並みがどれくらい残っているものでしょうか。 そんなささやかな「問題関心」をもって、 本のなかに登場する何ヶ所かを探訪してみましょう。 ■いきなり、もうない「松竹演芸場」 ビートたけしは芸人になるため、 昭和47年の夏、浅草にやって来ました . . . 本文を読む