another TOKYO ~もう一つの東京探検~

「周縁」の東京を探索します。下町アルキストのための町歩きブログです。

まちかど経済WATCH~金町・雑記

2008-02-12 | 探検!金町
今回は、先週書いた「金町の南北問題」に関連する話題をいくつか箇条書きふうに述べてみたいと思います。

①建設中の「ヴィナシス金町」の現地に掲示されていた情報によると、各階の用途の予定は以下のとおりです。
1F:住宅エントランス、店舗
2F:店舗
3F:図書館
4~7F:公共駐車場
4~10F:賃貸住宅部分
11~39F:分譲住宅部分
B1、2F:住宅駐車場・駐輪場

なお、「葛飾№1タワー、地上39階からの眺め。」というキャッチコピー(?)もありました。40、41Fの用途は書かれておりませんでした。

②金町の南口に「ヴィナシス金町」ができ、北口の三菱製紙工場跡地が再開発されると、それぞれ大きな集客力が期待されます。そうなれば、もはや「南北問題」などと揶揄する状況ではなくなることでしょう。つまり、北と南のそれぞれの開発空間をリンクさせることで「共存共栄」(流行語を使えば、WIN─WINの関係)が期待されるわけです。

ただし、そのためには、人の流れが一方(あるいは一箇所)だけに滞留せずグルグル移動するべく、北と南の商圏が「回遊性」を獲得しなければなりません。その場合、南北の連絡の不都合を早急に解消することが必要です。

この点は、すでに指摘しておいたとおり、南北連絡路の拡張が駅の東側で行われておりますが、それだけで十分なのかがポイントとなるかもしれません。「ヴィナシス金町」も三菱製紙工場跡地も、この通路とは方向が一致しないのも気になるところです(ヴィナシスはほぼ駅の正面の方向にありますし、三菱跡地は西側にあります)。

③今度はグッとミクロの話。南口の商店街「ベルシティ」の入り口付近、「ヴィナシス金町」の向かい側に「金町餃子」というお店があります。わたしの記憶では、たしか、ここには以前、「柴又らーめん」(「らーめん」の表記がカタカナだったか平仮名だったか定かではありませんが)というお店があったのではないでしょうか。もしそうだとすると、全国区の柴又ブランドから地元・金町ブランドへ移行したというわけでしょうか(ラーメンと餃子のちがいは別にして)。興味深い展開です。ちなみに、柴又ラーメンと銘打ったお店は「本場」柴又にあります。

④これは金町で「取材」中に通りがかりの方から得た情報なのですが、金町の北口の真正面には団地群が林立しているため、商店街が横に伸びたのだそうです。たしかに、北口の商店街は、駅を出ると、左右(東西)に長く伸びていて、互いに交わることがありません。そして、正面には巨大な団地が幾棟も連なっています。②の話に関連づけるなら、こうした事情のために、北口には「回遊性」が生まれなかったのだ、といえるのかもしれません。このお話をうかがったとき、わたしは妙に納得しました。

なお、わたしの知る限りでは、北口の駅前団地は、戦後の高度成長期に出現した先進的な(?)団地の先駆けのひとつで、それが出来る前は、モスリン工場かなにかがあったと思います。


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