7/16 関宿城博物館

小学1年生の時、親戚の家の近くの川が氾濫して
親戚の家が床上浸水しました。

普段はとても穏やかな川で
「こんな少ししか水が流れていないのに、なんで川はこんなに大きいのだろう」
小学生の自分の小さな疑問でしたが
洪水が起きたことで
「こんなに大きい川でも、水は溢れるんだ！」
と驚きと同時に
「治水」にとても興味を持ったのことを覚えています。
（当時は「治水」という言葉は知らなかった）

山梨県の地図を見ると、大きな川が2本流れています。
富士川（釜無川）と笛吹川。
いずれも大きな川ですが、普段は川幅に比べて
ほんの少ししか水は流れていません。
小学生の私は、そのことにとても興味を持っていました。

40歳を過ぎて、自転車に乗るようになり
江戸川、利根川、荒川など
大きな川のサイクリングロードを走るようになりました。

上記のようなこともあり、よく走る川について
その歴史を自分なりに関心を持っていました。

いつもよく行く関宿城。
その博物館には、水運で栄えた関宿の歴史が展示してあると知っていたので
いずれ行ってみたい。
そう考えていました。

実は今日、あゆさん、ぽじさん、ぽっぽさん、sepaさんたちと
サイクリングのお約束をしておりました。

ブログで書いた通り、今年の1月にマイカーを手放している私としては
グンマーまで行く足がありません。
そのため、レンタカーを予約していたのですが
明日のグンマーの天候は雨。
楽しみにしていたサイクリングは
当日を迎える前に中止となってしまいました・・・

中止になったことで、不必要になってしまったレンタカー。
このタイミングではキャンセルしても
約50%のキャンセル料を取られてしまいます。

こんな時期でもあったので、仮に雨天中止になった場合は
関宿城博物館に行こう。
そう決めていました。

で、朝8時に出発。
特に道に迷うことなく、関宿城に。

いつもは自転車で訪れる関宿城に車で来てる不自然さを感じながら
場内に入りました。

普段入ることのない城内に入ると、一気にアウェイ感が増しますw

自販機でチケットを購入して（大人200円）
順路に従い、展示物を見て回ります。

正直に言って、最初は「あまり面白くないな」と思いましたが
利根川の東遷事業の展示物が始まった辺りから、展示物に釘付けｗ

困難を極めた利根川東遷事業は
単純に利根川の流れを銚子方面にした
という単純なものではなく
江戸の治水と水運を絡めた、壮大な事業であったことがわかりました。

博物館で「楽しぃ～！」と思ったことは、多分これが最初かな？
小学生の時の自分をここに連れてきてやりたかった。
そんなことを考えながら巡回していました。

雨の日に来たので、４Fからの眺めは最悪ｗ
これは仕方ありません。
いつの日か、晴れている日に来たいなぁ。

利根川水系の治水事業以外にも
関宿城を治めていた武士の脇差しの刀剣も展示されていました。

生で刀剣を見るのはこれが初めて。

刀剣ブームと言われて久しいですが
確かに魅入られるほど美しい。
武器というよりも、宝石のように感じました。

利根川水系で繁栄したのは醤油事業です。
その番付表がありました。

当たり前ですが、名前がとても古風ですｗ

そしてもうひとつ、目的がありました。
それは「鈴木貫太郎記念館」に行くこと。

大東亜戦争を、陛下の命で終結に導いてくれた鈴木総理大臣の記念館は
関宿城の近くにあることは知っていました。

事前にネットで調べてみると、現在休館中とのことでしたが
とにかく行ってみることにしました。

駐車場に車を止めて、記念館に向かう途中で
庭の清掃をされている方に「記念館はやっていますか？」と伺いました。

返答は残念ながら休館中とのこと。
建物の老朽化に伴い
現在、展示物は撤去されているそうです。

ただ事務員はいるので、一声かけてみれば説明は聞けますよ。
と教えてくれました。

少し考えましたが、自分の知識は
高校の歴史の教科書と、ウィキペディアくらい。
予習不足と考え、記念館周囲の写真を撮って
帰ることにしました。

もう少し早く来るべきだったと後悔。
やはり「思い立ったが吉日」は真実だった。
そう考えながら、草加市に向けて車を走らせました。

昨年の筑波山と、今日の関宿城博物館の訪問で
自転車を通じて「いずれ行ってみたい」と思っていたところには
来れたのではないか？と考えています。

また明日以降、江戸川や利根川を走る時
先人が度重なる水害の末、築いてきた治水事業に
思いを馳せながら、走りたいと思います。


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