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2021瀬戸内への旅 その1

2021-12-12 14:30:11 | 旅する

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旅に出たいという気持ちは、かの松尾芭蕉にも負けないくらいだと思っている。それでも、時間とお金の両方が揃わないと旅に出るには難しい。いや、それはいい訳かもしれない。そして、理由。ただそれは、こじつけでもいいと思う。

さて、そんな旅に出たいという気持ちがなかなか叶えられないここ2年ほど。旅に出られない分、いつか出掛ける日のための資金が溜まっているかと言えば、そうでもない。いや、そうじゃない。一体どこにどう消えていくのか。大きなものは買っていないものの、細かな出費が増えているからだろう。

それでも、僅かずつ貯めておいた分を使って旅に出ようと思った。まだ先が見えない9月初めに航空券を予約した。そして、その前提として大まかな旅の計画を立てた。

海外へ行くのは難しいため、自ずと行先は国内に限られる。行きたいところはいくつもある。これまでに行ったことのない場所をまず選択肢として挙げる前に、頭の中で瀬戸内が行先としてセットされた。またその範囲内でも「どこを訪ねるか」思いを巡らせた。来年また瀬戸内国際芸術祭で様々な島を訪ねるつもりなんだけど、5年前に行った豊島美術館を再び訪ねることにした。

まずは、岡山へ。空の旅を楽しみたかったから、飛行機で行くことにした。

そう、ANAの機内安全ビデオが11月以降、それまでの歌舞伎バージョンから社員の方々が登場するものに変わっていた。「前の方がいい」などといった意見も見かけたけど、僕はこの新しい方が好きだ。安全についてはもとより、今伝えたい事がしっかり伝わってくる。

名古屋あたりまでは快晴で、おかげで雪帽子を被った富士山を上空から眺めることができた。岡山だと新幹線の方が便利なのはわかっているものの、この景色を見るとまた空路を選びたくなる。

やがて飛行機は降下をはじめ、岡山空港に到着した。実質1時間ほどのフライトだったけど、久しぶりの空旅を堪能した。

リムジンバスで岡山駅まで向かい、そこから電車で宇野駅に。2010年以降度々訪れているけれど、宇野を経由するのは初めてだ。つまり、宇高連絡船に乗った経験もない。若い人た日はその言葉を聞いたこともないだろう。

宇野港からフェリーに乗り、豊島に向かった。滞在可能な時間は限られ、また曜日の関係で閉じている施設も少なくなかったので、豊島美術館のほかは景色を愉しむくらいしかできなかった。それでも、そこに行くことこそ本来の目的だったので、充実度は高い。

実際に訪れて感じてほしいので詳細には触れないけど、その空間に包まれながら風の音や光の変化などを感じることで、日常からいったん離れることができる感覚がいい。許されるならもっとゆっくりしていたかったけど、そこは追っかけてくる日常から逃げきれなかったということだろうか。もと来た道を自転車で引き返す。

2010年に初めてこの地を訪ねた時も電動アシスト自転車を借りた。あの時は島を一周したんだけど、途中でバッテリーが切れてしまい重い自転車を押して歩いた記憶が強く残っている。今回は移動距離も短かったけど、一方でバッテリー技術の進化もあったのだろうか…

港近くで遅い昼食をいただいたのち、高速船に乗り高松港に向かった。強風の影響か内海にしては波が荒い中を船は速度を上げて進んでいく。時折激しく揺れるも、船酔いもせず高松港に辿り着いた。

2年前と同様、香川漆器職人の渡辺さんのお世話になり、塩江温泉の宿に向かう。宿に入る前に共同浴場に立ち寄り温泉に浸かり、その後宿で美味しい食事をいただいた。2年前にお箸をいただいたままになっていて、何か贈りたいと思っていた。そして、渡辺さんが作られた蕎麦猪口をお贈りした。冬になると雪も積もると聞いたけど、お客さんがご主人の打つ蕎麦をその蕎麦猪口で味わってくれたらと願う。

食事の後は少し歩いた先のカラオケスナックに。ママさんから地元の名士というか迷士というか、そんな人の話を伺っていたらその方が来られ、和気藹々とした時間を過ごすことができた。というか、僕は途中で寝てしまっていた。まあ、4時起きで移動しっぱなしだったから。ということで、旅の初日を終えた。

その2へ続く

 



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