セイショウ坊のブログ

埼玉県飯能(はんのう)市 真言宗智山派・円泉寺住職です。
円泉寺ホームページにもブログがございます。

雨宝童子 三社託宣図 天照大神 大日如来 掛軸

2020-12-06 07:53:33 | 仏像
雨宝童子

雨宝童子は大日如来の化身と言われ、両部神道では天照大神は大日如来としてとらえられていました。
頭上に五輪塔、右手に金剛宝棒と左手に如意宝珠を持っています。





この掛軸は、それほど古くはありませんが、廃仏毀釈のことを考えると、古いのかもしれません。
天照大神が日向に下生した時のお姿を描いています。


大日如来




若木山石寳院のお姿
山形県東根市の若木神社(おさなぎじんじゃ・ 廃仏毀釈以前の旧別当石寳院 )のお姿です。



祭神 大日霊女貴尊(おおひるめむちのみこと) が、雨宝童子の姿でした。


三社託宣図

三社託宣図(さんじゃたくせんず)とは、吉田神道の偽作ともいわれています。
天照大神、八幡大菩薩、春日大明神が描かれています。





室町時代から江戸時代まで、広く流布しました。


出雲大社の神々

出雲大社の古い掛軸です。
真ん中に天照大神が描かれています。





天照皇大神を中心に伊弉諾尊、伊弉冉尊、大国主神、素戔嗚尊、事代主命、少彦名命が描かれています。
天照皇大神は、頭部に五輪塔が無ければ、雨宝童子の姿をしています。

出雲であれば、本来ならば大国主神が中心にあるのでしょう。