セイショウ坊のブログ

埼玉県飯能(はんのう)市 真言宗智山派・円泉寺住職です。
円泉寺ホームページにもブログがございます。

コロラトゥーラ 田中彩子 モーツァルト 《魔笛》 「夜の女王のアリア」

2022-05-30 07:14:58 | いろいろ
先日ネットで田中彩子のニュースを読みました。

世界に誇る日本人コロラトゥーラ歌手です。
Newsweek誌『世界が尊敬する日本人100』(2019年)に選出されています。
知りませんでした。

早速ユーチューブで「魔笛」を視聴しました。ユーチューブlink

2022年コンサートツアー 田中彩子コンサートPICKUP NEWS

コンサートには行けませんので、CDを買いました。




他の『魔笛』のユーチューブです。


Diana Damrau ユーチューブ link


ルチア・ポップ ユーチューブ

モーツァルトは天才ですね。
私が知っている名は、ルチア・ポップだけでした。

高校・大学と合唱を経験していました。
若い頃は趣味でクラッシックレコードを聞くことがありましたが、殆どがオーケストラでした。

お金を払って聞きに行ったのは、器楽の演奏だけだったと思います。



旗本水野長勝開基 昌国寺

2022-05-28 08:05:56 | 他の寺社
水野長勝は織田信長に仕えていましたが、本能寺の変の後は北条氏邦の家臣となっています。
北条氏滅後は徳川家康の従兄弟でしたので、旗本に取り立てられました。


北条氏時代に現在の昌国寺となった場所に館を構えています。
昌国寺 埼玉県大里郡寄居町赤浜915



館跡が現在の水野長勝一族の墓です。


この看板を頼りに水野一族墓に向かいました。
しかし見つかりません。



墓は御本堂の北西側でした。方向が180度異なります。
旗本奴で知られる水野十郎左衛門の墓があるわけではありません。

水野長勝が別の水野十郎左衛門なのかも知れません。
もう少し調べてみたいと思います。

水野成之(水野十郎左衛門)ウィキペディアlink

案内板には、水野家累代の墓地が記されています。




今は後を継ぐ方がいないようです。








昌国寺は無住の寺院です。
御本堂も立派であったのでしょうが、今は小さな建物になっています。


令和4年春季企画展「昌国寺」が鉢形城歴史館(寄居町)で開催されています。企画展link



気がついたのは帰宅してからでした。
後日出かけるつもりです。


桃王母之図 鈴木諦全師

2022-05-26 07:46:45 | 日記
鈴木諦全師は円泉寺と同じ真言宗智山派の稲沢市・長福寺の住職でした。
私が20代の時はご本山の役員です。長福寺

ネットで調べていると、鈴木諦全師のお名前が出てきました。
教区長であったことは知っていましたが、書家として、画家として活躍していたことは知りませんでした。

鈴木師の桃王母(西王母)の図を手に入れましたので、掲載致します。







この図には文字や絵に西王母は書かれていませんが、桃は不老長寿として描かれ、縁起の良い絵です。

西王母は崑崙産山に住み、中国では神様としてとて信仰されています。

増上寺石灯籠

2022-05-24 08:27:43 | 境内
当寺には芝増上寺由来の石灯籠が二基あります。
いずれも御本堂前です。

惇心院殿 徳川家重
施主 奥州棚倉藩主・小笠原長堯






惇心院殿 徳川家重
施主 丹後國宮津城主・松平資承






葵の紋があります。




プリンスホテルを建設するのに当たり、増上寺の敷地を買い取り、西武園周辺にに置いてあった物です。昔は道路から見える場所に無造作に置いてあるのを記憶しています。
西武鉄道の堤氏が、各地のお寺に奉納した一部です。

棚倉出身の方がお参りに来られたとき、この灯籠をみて当寺檀家さんになった方が二人いました。
殿様は、その方達にとって大事な存在だったようです。

一部訂正して、再掲載致しました。


山中他界と山の神 南海の常世の国

2022-05-22 08:25:31 | 仏像
山の神と言えば昔は怖い奥さん、今ならば箱根駅伝の山の神でしょう。

山の神
いろいろな説がありますが、「人は亡くなると山に帰り、山の神となる」と言われ、仏教と異なる古くからの他界(来世)観がありました。 山の神Wikipedia
すなわち山の神は地元の方々の氏神、即ちご先祖様なのです。
「ご先祖様は、いつも近くにいますよ」


境内山の神社

宗教、宗旨、時代により異なる他界観があります。天国、極楽、浄土、六道、黄泉、常世、それぞれの立場を尊重する必要があります。
しかし、近年に教祖が作った世界に行くとする教団があると聞きました。これはあり得ないでしょう。

私は宗教により、信仰により異なる世界に行くことは無いとする立場です。自分の信仰する宗教宗旨のみを最高であるとすることが、どれだけ危険なことになるか、ニュースで目にする悲惨な状況を見れば明らかでしょう。
自分の信仰する宗教から、広く見つめる目を持つべきでしょう。

このような話すると、うなずく人が多いのですが、一つの他界観しか認めない立場の人もいます。
おそらく浄土真宗寺院の檀家さんのようですが、血相を変えて抗議した人もいました。
仏教や神道を一切認めない、自分の信ずる宗教以外は、地獄に落ちると思っている人も大勢います。
平気で「他の宗旨では成仏できない」と言う方もいました。

お釈迦様の教えは来世に成仏する事を重視するのでなく、その前にこの世に善き人であれとお説きになっているのです。


各地の氏神は、後々に有力な諏訪、春日、八幡、山王などの神々が勧請されると、それらの神々が氏神となり、古くからある氏神は合祀されて、忘れ去られてしまうことが多かったようです。


山の民には山を守る神であり、鉱山でも山の神として信仰されていたのです。

山の神


また水は山からの恵みとして、水神としても信仰されたようです。水は農耕には欠かせない恵みでした。
関連する信仰に宇賀神があります。当寺Home page link

下の図は、木こりや林業の神として、祀られていたのかもしれません。

山の神



田の神


日本に於いては人は亡くなると、山に帰り子孫を見守ると言われてきました。
稲作が入ると、春には田の神として農業を守る神となり、秋の取り入れを終わると、また山に帰ると考えられていました。


田の神は農耕の神として知られますが、穀霊神・水神としても信仰されたようです。

田の神Wikipedia


海上他界観

海の近くでは、海の彼方に常世の国(とこよのくに)があるとする他界観があります。
日本神話も出てきます。

南方にある補陀落浄土(観音信仰)の考えから、小さな船で旅発った記録が残されています。
熊野は渡海の中心地でした。

よく知られているのは、那智勝浦の補陀洛山寺です。