比企氏累代の墓 川島町･金剛寺と鎌倉市･妙本寺

比企尼(ひきのあま)の一族である比企藤四郎能員(よしかず)など、比企氏は北条時政と対立して滅ぼされました。
比企氏は現在の埼玉県東松山市など、比企郡を基盤としていました。能員の館跡は東松山市大谷にあります。
比企能員wikipediaリンク

滅ぼされた後も長い年月隠れ住み、一族が残されていたようです。本名は名乗れなかったのでしょう。

比企朝宗の娘である姫の前は、北条義時に嫁ぎ、朝時と重時を生んでいます。他にも多くの結縁が残されていたことでしょう。
鎌倉の妙本寺に比企氏の墓があります。能員末子の能本によって建立した法華堂が元になっています。

子孫は天正年間(1573~1593)ころより、現在の金剛寺一体を館としました。現在も境内に掘り割りが残されているようです。
以前の歴史は明らかではありません。

埼玉県川島町の真言宗智山派･金剛寺に比企政員(天正３年(1575)没)以降の歴代墓地があります。



金剛寺 埼玉県比企郡川島町中山１１９８ 地図リンク


先ずは比企氏歴代の位牌堂である大日堂です。大日堂と山門は、今年１１月２０日に国の登録有形文化財に指定されています。





桜の頃に来たいですね。

左り脇を通ると歴代墓地に至ります。



大きな墓石があります。ただの豪農では、これだけ立派な墓石は建立できなかったと思います。



ここを本拠とした比企氏は、金剛寺の檀家として現在に続いています。


以前鎌倉市の日蓮宗妙本寺を参拝しました。



比企能員など比企氏の墓があります。



妙本寺 神奈川県鎌倉市大町１丁目１５−１ 地図リンク