セイショウ坊のブログ

埼玉県飯能(はんのう)市 真言宗智山派・円泉寺住職です。
円泉寺ホームページにもブログがございます。

苔テラリウムと風鈴

2019-07-27 19:04:56 | 日記
お寺の苔を利用した苔テラリウムです。
境内阿弥陀堂の石屋さんが作りました。



下には風鈴が吊り下げてあります。



他にも数点作っています。
苔テラリウムの作り方を指導して欲しいと言われているそうです。

月刊ソナエに当寺が少し掲載されました

2019-07-20 14:28:42 | 法要
担当した方が、元寺院関連の出版社にいたために、分かりやすく寺院の立場も説明しています。
年収が数億のお寺もあれば、5万円以下の寺もあるのです。「坊主丸儲けは誤解」は、良く書いてくれましたと言いたい内容です。



過疎地はもちろん、都内でも数十年後には廃寺や管理不能のお寺が、益々増えてきます。
檀家数、信者数、年収の激減など、寺院を取り巻く環境は益々悪くなっているのです。
10年前、都内のお寺さんは十年間で年収が3割減ったと嘆いていました。行方不明の檀家さんもかなりの数だそうです。

樹木葬・散骨ブームの虚実は、ぜひ読んでいただきたい内容です。
ある葬儀屋さんで、海に散骨の担当をしていた人が、会社を辞めたと話していました。
知る限りその葬儀社の社員が散骨したと聞いたことがないそうです。時代に合わせ儲かれば良いの例です。
散骨後に連れ添いや親戚などからの苦情が多く、「どうして止めてくれなかった」と言われることが続いていたそうです。

樹木葬も墓にしておけば良かったと後悔している人が多いようです。
特に樹木や花壇の中に撒いた場合は、たとえプレートや自分の植えた木があっても、撒いた本人がどの場所だったか分からなくなることもあります。
他の親戚の墓と比べて、明らかにみすぼらしく感じたり、後で経費を考えたら、かえって負担の多い選択であることに、気がつくこともあるのです。

必ずしも49日忌までに納骨しなければならない訳ではありません。
業者や親族にせかされて決めないことが大事です。



喪主のいないお葬式

2019-07-04 10:08:13 | 法要


今までに喪主不在の葬儀が二度ありました。


1、喪主さんが緊急入院

これは致し方ありません。
故人は奥様に先立たれ、子供がいないために、弟さんが喪主を務めました。

体調が悪くなり、私が紹介した葬儀屋さんに自宅から電話があったそうです。
弟さん夫婦も子供がいなく、急遽葬儀屋さんが運転して病院に行きました。その後、さらに専門病院に入院となり、その運転手も葬儀屋さんでした。

こんな話しは初めて聞きました。
喪主不在でしたが、義姉と姪御さんが立派に務めました。


2、80歳以上の母親が喪主?

ある寺のご住職が兼業のため、頼まれての葬儀でした。

出棺寺の挨拶です。
「喪主(老母)が入院中のため、代わりに長男がご挨拶させていただきます。‥‥」

列席した参列者はもちろん葬儀社の方々も「?」だったようです。
何を考えているのですか。長男のあなたが喪主でしょう !
喪主は連れ添いが務めるものと、勘違いしていたようには思われません。長男の雰囲気で分かります。


3、これは他の例ですが、喪主が誰になるか、もめたことがあります。
遺産相続も起きそうな雰囲気でした。内容は書きませんが想像してください。
葬儀の喪主と、49日忌納骨の時の施主は異なりました。
呆れた娘婿が施主になり、49日忌納骨を行い、墓地を受け継ぎました。財産はどのようになったかは不明です。
喪主がいただけでも良かったと思うしかない葬儀でした。
一周忌は娘婿夫婦家族と、故人の兄弟だけでした。