古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

ウエタケ堤防

2019-11-05 19:40:01 | 日々の暮らし
全国で自然災害が続いています。

30年ほど前我が家を建てる時、舅が地上げをしなければ家を建てさせないと言いました。
子供のころ染め物の藍甕の高さぎりぎりまで水が来たから、ということでした。

今回その水害を調べてみました。荒島の偉人の一人「佐々木善右衛門」の記録の中にこんな記述があります。

「明治19年秋、大洪水があり飯梨川の堤防が決潰して大被害を与え、
更にウエタケ堤防(仲仙寺前)が潰えて荒島全町5・6尺も浸水し、
人畜の死傷もあり未曽有の大水害で被害激甚であった。

佐々木は備荒蓄積金の払出に尽力して罹奨者の救恤につとめ、
また自らウエタケ堤防の復旧工事を監督指揮して修理の完成に力を致し、
以後荒島村に水難の憂を除いたのは、永遠に讃うべき功績の一つであろう」

舅が子供のころと言ったのは間違いで、生まれる20年ほど前だからきっと親に聞いたのでしょう。
まだ鉄道も通る前のことです。

夫からは水害の後、堤防を築き竹を植えたのでウエタケ堤防という、と聞いていました。
また堤防のある地区の方はオイタケ堤防と言っているそうです。

先日、夫と行って見ました。堤防の両側には確かに竹が植わっていました。
近くの川は改修されて広くなっているのがわかりました。
しかし、大きくカーブしていて、うまく写せませんでした。

飯梨川は、だいぶ遠くに見えました。