古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

わー わー なー

2010-06-26 21:53:28 | Weblog
安来の親戚へ行くと、近頃どうしても『ゲゲゲの女房』の話題が多くなる。
先日も、布枝さんのお父さんはドラマのままの方だったという話になった。

その上に、親戚の者が「『わーわーなー』は絶対にいけない人だった」と言われた。
私たち夫婦は二人とも「わーわーなー」なんていうことは聞いたことがなかったので、
「それ何ですか」と聞くと、そんなことも知らないかとびっくりされた。

「わーわー」は「おまえたちとか、自分たち」という意味だから、「わーわーなー」とは
恋愛結婚のことだそうだ。恋愛結婚は絶対いけないという方だったそうだ。

くしくも、この頃 ドラマの中では弟が恋愛結婚しようとしている。
どうなることやら、楽しみだ。

この頃、初めての里帰りの場面が出てきている。
今日、再放送を見て気づいたのだが、夕食に笹巻が食卓に載っていた。
これ、何月の設定だろうとみていたら、父親が大安吉日を調べるのに見ていたカレンダーは
4月だったように見えた。これはありえないよー と内心思った。

それと、この頃の時代にしては田舎では考えられない行動や、言葉が出てくる。

まず、自分の実家へ着いた時の「ただいま」また、東京に帰るのに「行ってきます」と言ったこと。
私たちの時代でも考えられないことだから、もうひと時代前は考えられないことだ。
一旦、嫁に行ったら行った先が自分の家。実家へは「こんにちは」帰るときは「さようなら」だった。

それから、実家に病人でもあって急いで来たならまだしも、
夫の実家が同じ田舎にあれば、夫の実家の方に先に顔を出さなければならなかった。

これは、舅・姑に限らず、実家の親もこういうことには厳しかった。

私の実家から、柿を届けてもらったことがあった。
姑に柿の木はどこにあるかと聞かれたので、私は建物の横にあるというつもりで「うちの横にあります」と言ったところ
「うちはここだらが」と厳しい口調で叱られた。

その姑も、嫁いだ自分の娘が里帰りをした時、「お帰り」と言って出迎えたため
舅に「お帰りということがあるか」と一喝された。が、「都会から田舎に帰ってきたんだからお帰りだ」
と言い返したため、舅の雷が落ちたことがある。

やはり、今風の考えの方が作ったドラマは、いくら時代考証をしようとこんな所で
微妙に違ってきている。