古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

ちまきの作り方(かたらもち)

2011-06-12 22:51:36 | ちまき・笹巻き
山の畑から、かたらの葉(サルトリイバラの葉、サンキライの葉)を採ってきました。
月遅れの端午の節句6月5日前に作りますが、今年は葉の成長が遅かったのと笹巻作りが忙しく、
ようやく昨日、このかたらもちを作る段取りになりました。

材料はまきの粉1キロ、砂糖50グラム、あんこ1キロ、かたらの葉60枚、お湯700CCで、
30個分を目安にしています。
作る数によって材料はその割合で変えればいいですが、蒸す時間などはここにのせている時間で作業してください。

あんこは1個30グラムくらいで丸めておきます。

かたらの葉は洗って水気を切っておきます。
この葉は若い葉より、緑色の濃い葉の方が餅にくっつきにくいです。

まきの粉1キロ、砂糖50グラム、お湯700CCを混ぜます。
砂糖は固くなるのを遅くするためです。粉を30グラムほど別にしておきます。

手でこねます。粘ってきたら、こね鉢に粉をふりながら、こねます。
別にしておいた粉は全部練りこみます。

葉にくっつかないためには、ここでひと手間かけます。
これは省略してもかまいません。敷布を水でぬらしてしぼり広げます。
適当にちぎって蒸し器に並べ、15分ほど蒸します。

蒸しあがったもので団子を作っていきます。

手に水をつけながら、作業をすると楽にできます。
50から60グラムで平らに丸く伸ばしていきます。

あんこを包みます。

かたらの葉の上にのせます。

蒸し器に並べます。
団子を作るのに初めは粉を手に付けて作っていましたが、うまくいきませんでした。
手に、水をつけながらやったらうまくできました。
あんこがはみ出ていますが手に粉をつけて作っていたら、団子が広がらずこんなのが出来ました。
手作りのご愛嬌とそのままです。

だんごの上に葉をのせ、敷布を折り込んで蒸します。強火で5~8分蒸します。
1回蒸してあるので、この場合時間はあまり気にしなくていいです。
初めて蒸すときは、15~20分ほど蒸します。団子が白から透き通った色に変わればOKです。

蒸しあがり

熱いので気を付けて取り出し、完成です。


1キロも作るとたいへんでした。
夫は、笹巻よりこのかたらもちが好きなので、毎年こちらも作ります。
33個出来たかたらもちは、あちこちに差し上げていたら我が家のは7個になってしまいました。
皆さんが喜んでくださったので、私は満足なのですが、
もらって食べるのが一番いいと、夫にからかわれてしまいました。

追記
作って2日後、冷蔵庫から出して蒸して食べました。
初めに蒸した後は葉にくっつかなかったのに、今回、蒸してすぐ食べたためか、くっつきました。
1回余分に手間をかけるのは大変だし、葉を持ってかぶりつくのもそれもまた良しかな、と思いました。

ちまきの作り方(笹巻きー軸巻き、本巻き)

2011-06-03 22:58:12 | ちまき・笹巻き
今回は笹巻のうち、軸巻を紹介します。
所によってこれを本巻という地区もあります。
最後のイ草での結わえ方ですが、ビニール紐でもよいし、イ草で蝶々結びでも構わないと思います。
ただ、これが正式な結わえ方だとお年寄りに言われ、私の笹巻をチェックされたことがあるので
後世のために(ちょっと大げさ)載せてみました。

かんざし巻(2008.3.15)
http://blog.goo.ne.jp/koyakoya-07/e/247edf26c69907d70965e062f1178462#comment-list

ほうかむり(2011.6.3)

http://blog.goo.ne.jp/koyakoya-07/e/43600c2d0b46a740ee51a95806aa161c

笹巻のいろいろ(2011.6.5)
http://blog.goo.ne.jp/koyakoya-07/e/ff08c5112e5ae5092ccf8ae2885001e2


という巻き方も
紹介していますので、ぜひ参考にしてやってください。


用意するもの(1本分で)
笹の軸、笹の若芽、笹の葉3枚と軸のしっかりした笹1枚、イ草1本


巻の粉1キロにお湯700CCを箸でかき混ぜながら加えます。ある程度混ざったら、手でこねていきます。
初めに粉を30グラムほど取っておいて、粘りが出てこねにくくなった時、鉢に振り掛けると楽にこねることができます。
この粉は、水分量に入っているので、全部入れます。





団子を丸めます。40~60グラム位でしょうか、小さいほど巻きやすいです。
1キロの粉で1個40グラムのお団子なら40個、1個50グラムのお団子なら32個位できます。

団子は、かんざし巻の時のように下を少し、絞った方がうまくいきます。
笹の軸を刺し、若芽をかぶせ、洗濯ばさみで留めておきます。
                                          
笹の葉3枚で巻き、洗濯ばさみで仮留めしておきます。


笹の軸を斜めに当てて折ります。全部で3回。これは1回目です。

2回目の折込

3回目を折りこんで、

そのまま笹の葉の表を出して下へ巻いていきます。

巻き終わりの笹の先端を少し中に折っておきます。


イ草を使って留める
イ草を2本、または二重にする

余裕を作っておいて1回まわす

2回まわったら(この写真ではもう1回まわす)

余裕をもっておいたところに入れ、


はじめのところのイ草と引っ張り合って結ぶ。


出来あがり。この軸を斜めの葉の中に入れ込んで巻いてもいいと思います。

軸巻のいろいろ

ちまきの作り方(笹巻きーほおかむり)

2011-06-03 07:54:30 | ちまき・笹巻き
今年も笹まきの季節がやってきました。
初節句で笹巻きを作って欲しいという方があったので、5月28日午後、小雨の中を大山まで笹を採りに行きました。

今回は、本巻きに対して「ほおかむり」という簡単な巻き方をご紹介します。
本巻きは大きい笹で巻きますが、この「ほおかむり」という巻き方は小さい笹で簡単にまくことが出来ます。
写真の左側は普通のほうかむりの巻き方。右側は、捨てるような小さい葉を表を出してまき、ちょっとオシャレな巻き方です。

材料 軸、若い葉、笹の葉1枚~4枚(大きい葉なら1枚でも出来る、小さい葉を使いオシャレにするなら4枚)、イ草

団子をこねる。まきの粉1キロに対し700CCのお湯を加えながら、箸でかき混ぜる。その後、手で粘りが出るまでこねる。
粉を30グラムほど残しておいて、粘りが出てこねにくくなった時、こね鉢に少しづつふりながらこねるとよい。
この粉は水分計算に入っているので全部練りこむ。

団子は50グラムから70グラムくらい。ちなみに1キロの粉で50グラムのを作るとすると32本出来ます。
お団子は普通に丸めればいいですが、まん丸より心持ち長丸にしたほうが火の通りが良いです。
団子の上1センチ位を残して笹の軸を刺し、若芽で包む。

笹の葉1枚~3枚くらいを少し重ねながら並べ、串に刺した団子を笹の半分くらいの位置に乗せる。

団子を包んで

笹を整えて半分に折る。

普通はこの状態で、イ草で結わえたら完成。

ちょっとよそ行き風に、小さい葉を表を見せてかぶせる。

イ草で結わえる。かぶせた葉の付け根部分でイ草をまわさないと(軸の上で巻くと)茹でている間に、抜けてしまう。
下に出た葉などを切りそろえ、きれいに整える。

イ草では決まった結わえ方がありますが、ほおかむりの時は蝶結びで簡単に結んでいます。
きちんとした結わえ方は軸巻で紹介します。


茹で方
沸騰したお湯にお団子の方を下にして入れます。
今回はお団子が大きいので、少し長く茹でます。
私の場合は、10分位で様子を見て、後2分位でお湯からあげています。

私は、もち米100%の粉を使っているので、茹でてもすぐ固くなってしまいます。
ですから食べる前に、もう一度茹でていただくことになります。
この時は、お団子が浮き上がったら1分位で、すぐに引き上げます。
電子レンジで暖めたら、若芽の葉がお団子にくっついて、感心しませんでした。

お団子の粉は好き好きですが、うるち米の混じった粉の方が固くなるのが遅いのは、
炊きおこわといっしょのようです。

大山では道端にも笹は沢山ありますが、大山の「どんぐり村」に行くと1束15本で100円~130円で売っています。
また、珍しい植物や、野菜、餅、お菓子など変わった物があって楽しいです。
どんぐり村の前には、名水を汲む方や休憩をする人で賑わっています。

イソヒヨドリ (ジョウビタキ?)

2011-06-03 07:53:53 | Weblog
当初、ジョウビタキ?としていましたが、この度、知人が「イソヒヨドリ」と教えてくださって、
調べたら、これだと確信しました。2011年9月13日、修正します。

我が家の中庭に小鳥が2羽、餌をくわえてたびたびあらわれる。
かなりの警戒心で、どこに巣を作っているのかなかなかわからなかったが、屋根の下のほんの小さな隙間に作っていた。
じっくり、写すことができないのでいい写真がなかなか撮れない。
ジョウビタキという鳥のようで、色のきれいなほうがオスだろうか。
いい声で鳴いているが、時々「かっ、かっ」とからすのような声も聞こえる。
 
この頃、ようやく巣立ったようだ。
今朝は、親子の写真を写そうと窓を全部開け放っていた。
ところが子供が2羽部屋に入って来ていた。恐怖からか、2羽とも固まっていた。


親はこの頃、庭に下りている子供の鳥に相変わらず、警戒しながら餌を運んでいる。
子供は窓ガラスにぶつかったり、部屋に入ってしまったり、親に心配をかけているようだ。
今日も、庭の隅から「ぴいぴぴいぴ」という可愛い声が聞こえている。