古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

気をつけて!オレオレ詐欺

2014-10-27 19:51:42 | 日々の暮らし
先日、親戚に行ったら「まさか我が家が、ターゲットになるなんて思ってもみなかった。
危うくひっかかるところだった」と、幸い未遂に終わった詐欺について話された。

①前夜、近隣に住む息子から電話がかかってきた。父親がでたらガラガラ声なのでどうした、と言ったら
 声が出なくてガラガラ声だ、それと耳の後ろに変なものが出来ているので、
 明日は医大に行って検査をしてもらう。
 ついては明日、携帯電話には出られないので会社の人に頼んでおくから、用事があったら
 この携帯番号に電話してほしい、とのことで携帯電話番号を控えておいた。

②翌日の午後、母親が出た電話にまたガラガラ声で電話がかかった。○○?と息子の名前を言ったら
 そうだと答えるので医大での検査の結果はどうだった、と聞いたら検査はしたが、
 結果は来週わかると息子が言った。息子はすぐのどに来るので、いつもよりひどいな、と思った。
 

③なんか、大変な話をしだすので電話を父親に代わった。
 女の人を妊娠させてしまい、相手から300万円要求された。そんなに出せないのでやっと
 200万円で話をつけた。何とか100万円は準備したが後の100万円を貸してくれないか、
 という内容だった。

④そんな大金を今すぐとはどういうことだ、そんな大事な話を電話で言うとは何事だ、
 今夜帰って来い、 と言うと実は3日前に約束の期限が来ていて
 今日中に振込しないと、訴えられてもっと大変な話になる、何とか頼む

⑤だめだ、そんな大事な話を電話では出来ん。どっちみち今夜帰って来い、それからの話だ
 と、怒鳴って電話を終えた。

⑥腹がたってしょうがなかったが、まあ今夜、話を聞いてそれから考えようと思っていた。

⑦しばらくして落ち着いてからまさか、オレオレ詐欺ではないだろうな、と言う気がしてきて、
 いつもかけている息子の携帯電話に電話して見るが電話がでない。
 やはりまだ病院にいるんだ、本当の話なんだと思った。

⑧ふっと気づいて、そうだ息子の嫁から何か変わったことはないか、探り出してみようと
 嫁に電話した。そうしたら今日は携帯電話を家において出かけている、とのこと

⑨息子に大事な話があるものでと言ったら、お嫁さんはじゃあ携帯電話を会社に持っていきましょうか、
 と言うので、まさか、お前の夫が浮気して・・なんて言えないし、やはり病院にいるのかと思った。

⑩それでも確認しなければ、と言う気になって思い切って息子の勤め先へ電話をしてみた。
 そうしたら息子は普通の声で、職場まで電話するのは何事かあったのかと驚いていた。
 手短に用件を話し、職場にまで電話したことを皆さんにお詫びしておいてくれと言って
 電話を切った。腰が抜けた気分になった。

すぐ警察に電話して、聞いていた携帯番号を伝えた。
地元の同窓会名簿が使われているようだ、とのこと。
また詐欺集団の上の方を捕まえることがむずかしいと言われたそうだ。

母親は電話に出ることが怖くなって、当分の間、気分がすぐれなかったという。

まだ比較的若い年寄りだからひっからずに済んだが、こんな経験をしてみると
もっと年寄りの方は、ひっかかると思った、
引っかかっても誰にも言えない人がきっといると思ったそうだ

そこで落ち着いた今は、会う人ごとにこの話をして気をつけるよう呼びかけているのだとか。

自分は騙されないという人が一番危ないとか。
お互い気をつけましょう。