今年はなすびの出来が悪く、牛を作るなすびもなかったので、
近年していない迎え火を焚くことにした。
子供のころ、祖母と かど(前庭のこと・「ど」にアクセント)で麻がらを燃やした。
今は、下がアスファルトなので瓦の古いのをもってきて、その上で焚くことにした。
13日は「盆さん、盆さん、この火について、ござっしゃい、ござっしゃい。」
14・15日は「盆さん、盆さん、この火について、あそばっしゃい、あそばっしゃい。」
16日は「盆さん、盆さん、この火について、えなっしゃい、えなっしゃい。」
いずれも、薄暗くなってから、こう唱えながら焚いた。
13日は迎え火、16日は送り火 と言った。
14日は遊び火といった方があったが、これは私は記憶にないので、この際確かめておきたい。
久しぶりに、心穏やかな、ささやかな行事だった。
近所の方2人に聞いたところ、送り火は16日だとか。(私は15日と思っていた)
15日の夜、仏さんの荷物を先に送っておき、16日に仏さんがお帰りになるとか。
現代の泊り客が宅急便で、前日に荷物を送っておくのと一緒だね、と笑った。
お盆は、床の間に祭壇をしつらえ、位牌さんを出してお祭りするのだが、
私が病気になってから、していない。
今年こそはと思っていたのに、この夏は私が何回も疲れを出したので
親戚が、簡単にやればいいと言ってくれたのを幸いに、仏壇に飾り物をした。
それでも、ほうずきやサトイモ、飾り菓子(スーパーで2本1組みで315円)を前に吊った。
本当はこれにくわえ、トウモロコシやささげ(さやの長い豆)も飾る。
提灯も出さずにと思っていたが、これを贈ってくれた人が遠方から来ると言われるので、
御前灯籠は出さずに、この提灯だけにした。
花は、花の木、おみなえし、キキョウ、えどぎく、ほうずき、みそはぎ、鶏頭を飾った。
鶏頭だけは、買ってきた。
お墓にも同じ花を13日早朝に立てに行く。
13日、14日、15日の夕方は、墓参りをして石燈籠にろうそくをともす。
15日夜は、精霊送りがあるので、仏壇に飾っていた花や
3日間お供えした牡丹餅や赤飯などのお食事、
夕方お供えした「いなされだんご」を、袋に入れ会場に持っていく。
16日早朝、お墓は、かえばな(替花)と言って、お盆に立てていた花を全部やめて、
シブギや花の木などと、替えて立てる。
16日夕方、墓参りをして石燈籠にろうそくをともして、お盆の行事を終わる。
2009.8.16にも同じようなことを書いています。
ご先祖様、すみません。来年こそはもっと元気になって、
以前のようにきちんと飾ってお迎えしますから。