古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

ツツジ祭り

2010-04-30 18:52:02 | Weblog
5月2日(日)10時から11時半まで、王陵の丘駐車場ステージでツツジ祭りが開かれます。

出演の皆さんは
荒島交流センター(新舞踊、レクリェーションダンス、安来節)
安来節演芸館  (増田明美さんー南京玉すだれ)
プチショコラ  (姥祖父の井上真樹子ー旧姓・石倉さんら、子育て中のママさんトリオよる楽しい歌と演奏)
島大留学生   (海阿虎さんー馬頭琴の演奏)   他です。

お楽しみプレゼントの抽選、ケーキ・ヨーグルト・アイスクリームなどの販売があります。

パソコンクラブもポスターとチラシ作りで協力しました。
雨天中止です

中止かどうかはっきりしない場合は、0854-28-6783 荒島交流センターへ

残念なことに、ツツジはまだほんの咲き初めです。

ゲゲゲの女房(4)

2010-04-18 22:56:33 | Weblog
夫が、大型バスに乗って市内のおひな祭りめぐりに出かけた日、お昼過ぎにちょうど近所の奥さんに出会った。
「今朝、旦那さんは大きなバスに乗ってどこへ行かれたかね」
「広瀬のひな祭りに行って、清水で精進料理を食べて、伯太のおひな祭りを見て、
 最後に大塚でゲゲゲの女房だそうです」
「私も一度でいいから行って見たいけど、車がないけん行かれんがん」
「じゃあ、乗せていってあげましょか、あと2人乗れーけん誰かさそーなったら」
ということになり、急な思いつきで午後1時に4人で出かけることになった。

母里のおひな祭りを見ようということになって、伯太方面へ向った。
途中に、大塚があり「ゲゲゲの女房」で賑わっている。
夫たちの一団が40人も来る前にと、こちらの方を先に立ち寄ることにした。
大塚は小さい町で、昔から賑わっていた通りは本当に短い。

武良布枝さんのご実家前にあるつなぎ石のところで見知らぬ夫婦のおかしな光景を目にした。
ご主人が右手で奥さんも右手で石の中で、手をつないでおられる。
ご主人が「おまえ、手が反対だ」と言われるのに奥さんはそれが理解できないようで、
後を向いておられる。

私がサービス精神を出して、写真を写してあげることになったのだが、
カメラを私に渡した奥さんはまた、カメラを背にされる。
「ハンドバックを右手に持ち替えて、左手を石の中に入れられたら
こちらを向くことができますよ」と言ったらようやく理解できたようだった。

私のひどい方向音痴にもまけない仲間がここにもいたと思うとなんだかうれしかった。

大塚には、「坂田真月堂」の千鳥羹 という羊羹がある。
一時、途絶えていたが最近になって復活した。
子供のころ、母ら大人たちが「せめてあの千鳥羹を食べられるようになりたい」と
会話していたのを覚えている。それほど、高価で高嶺の花だった。

先日下見に行った際、結婚式の花嫁さんが出てこられた民家の玄関で千鳥羹は売られていた。
箱は小さいが、一棹800円、虎屋の羊羹が顔負けする値段だ。
親戚が来た時、お抹茶のお菓子に出したら、昔はもうちょっとさっくりしていたと言われた。

夫たちの一団が私達の後で行った時には、途中で売り切れになったそうで、私の作戦勝ち。
すぐ作ると言われたそうだが、時間がないのであきらめた方が多かったそうだ。
でも一時的なブームで乱造されて、味が落ちた等と言われるとこわいから、地道に途絶えることなく続けてほしいと思う。

テレビドラマは、本当のことと違うところがあるというのが、理解できない人がいて、
「安田の横山さんて優しい人だね。どこの家?」なんて聞く人がいる。
この姉さんがおられることは確かだが、この方は米子に嫁いでおられる。

そう言うと、今度は「そうだよね、5日で結婚したなんていうのは作り事だよね」と言われ、「それは本当らしいよ」と答える。

この話は先日も、我が家で話題になった。
親戚のものが来た時、「5日ばじゃない、3日で嫁に行った人がいる」という話になった。
私もこの話は以前に聞いたことがあったのだが、こんな世間話をすぐに忘れる夫は興味津々で聞いていた。

結婚式の日取りが3日後に迫っているのに破談になってしまった。
その理由は、おばに当たる人が『自分に話がなかった』とめぎなったからだった。
(昔は、こんなことは良く聞くことだった。めぐ-こわす  「めぎ」は「めぐ」の活用形?)
いくら冬場とはいえこのままでは、もう出来上がっているかまぼこが腐ってしまう。
そこで遠縁の女性に話が行った。男性のほうは歌舞伎役者にも負けない顔立ちの男だし、
親戚関係で知らない仲でもなかったので、話がまとまった。

嫁入りの為の着物の用意はしてあったらしいが、布団や座布団はまだだった。
今のように、店へ行ってすぐ買えるものでなし、親戚の女が総動員で作ったとか。

「めぐ」で思い出したことがある。
私の結婚が決まった時、祖母が「めがれーといけんけん、決まったっていうことは誰にも言ったらいけん」と言った。

私が「ひとにとやかく言われて壊れるなら、壊れたっていい」と言ったら、
祖母は腰を抜かさんばかりに「今頃の娘はえらいことをいう」と言ったことがある。
(この場合の「えらい」は出雲弁で「とんでもない」という意味で、
立派という意味ではない。)
幸か不幸か「めがれずに」私は初めての見合いで、この家に来てしまった。

だから、ドラマの中で「今日はお見合いだそうで」なんて近所の人が声を掛けていたのは、ちょっとへんな感じがした。
それから見合いの時に、小手川祐子さんが座布団の上に立ってから座っていたが、
あんなことをしたら大杉漣の旦那さんに張り倒されるところだ。

大杉漣さんのお父さん役を見て、夫の姉妹は自分たちの父親を見ているようだと言う。
厳しくて怖かったが、自分のやさしさを表現できない昔の男 今になって父親をそういう風に見られるようになったとか。

夫の姉妹たちより長く、舅と嫁としていっしょに暮らした私は、当時からそのやさしさはわかってはいながら、
ドラマで出てくるようないい嫁ではなかっただろうなー などと思う今日この頃である。