手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

相談

2016-02-13 06:05:17 | 手話
「相談に乗ってもらえませんか?」
と言われて、断ったことはない。相談を持ちかけられる、ということは信頼の証であり、ありがたいこと、と考えている。
この話、外の世界(手話とは関係ない一般世界)では、ごく普通のことだと思う。

ところが、手話世界、特に手話通訳者の世界では、全く違う。
「困ったことがあったら、いつでも相談に乗るで!」
こういう態度が、主流派手話通訳者たちには気に入らないらしい。

「たいしさん、手話通訳者の仕事は通訳することです。コンサルタントでもないのに、下手に相談に乗って、何か問題が起こったら責任とれないでしょう? 手話通訳者として、自覚を持ちなさい」

彼らの言うことは、一応、正論である。しかし、彼らの言う通りにする気はさらさらない。
誰かに相談を持ち掛けられた時、「何かあったら責任とれるか」なんて考えていたら、親身になって相手の話を聞くことができるだろうか。

もちろん、相談に乗る以上、何等かの責任が発生するのは当然のことである。
覚悟を決め、できる限りのことはしよう、という気持ちで相手と向き合う。
ろう者と真剣に向き合うこともできない者が、手話通訳者と言えるんか?




コメントを投稿