手話通訳者のブログ

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手話の標準化に反対!

2017-04-26 06:53:55 | 手話
手話世界の主流派たちが進めている手話の標準化に反対である。
そんなことをする必要はないし、しない方がいい。

手話から離れて、日本語を見てみよう。
かつては、
「方言は恥ずかしい」
という意識があった。
そのため、テレビやラジオの強力な影響もあり、すごい早さで標準語が浸透し、方言は消えていった。
しかし、「これでいいのか」という反省がやがて生まれ、方言を保存しようという動きも各地で起こったし、今も続いている。

日本語でも、その人独特の言い回しというものがある。
手話の場合、このような個性は日本語以上に強く存在する。

手話の標準化には反対である。

全通研では、年配のろう者の手話を保存しようという活動もやっていて、これは評価したい。
しかし、その一方で、新しい手話を作ることに積極的である。
新しい手話なんて、いらない。

新しい手話など必要ないし、手話の標準化にも反対である。



2 コメント

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共通表現 (ミモザ)
2017-04-29 09:52:08
疑問詞は共通しています。他にも共通した表現があります。
他県のろう者同士は、初対面のしばらくの間は手話が通じないようですが、だんだんと通じていくようですね。ここが音声言語と視覚言語との大きな違いだと思います。ですので、意思疎通の場において、標準化の必要は無いと思います。

かつて、ノーマライゼーションの理念が日本に入ってきた時や音声言語にある外来語は、以前は日本語訳を考えていたものでしたが、今ではカタカナ語にしていますね。
手話も、情報保障の面では、新しい手話が必要だと思います。日本語におけるカタカナ語のように。
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結局 (あっち)
2017-05-07 00:58:34
新しい手話が伝わらないから結局意味をつかんだ表現になる
ひとつの単語を噛み砕くような通訳をする先輩は「ほんとはこういう通訳ダメって言われるけど」と言ってました。今、思えば必要にかられた表現だったと思います
ただ「スマホ」とか「LINE」とか生活していて必要な単語は必要だと思います。年代にも依ります。ファックスしか使ってない方にはどうするんでしょう
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