考えが人生を作る。
私たちは考えによって、思い通りの人生を実現しようとする。
それには、まず自分の考えをしっかり持ちなさい。
そうすれば、貴方は貴方の人生を前向きに生きられる…。
現代の人は頭で考える事に、自信を持ちすぎてしまった。
そして、毎日自分の口から、自分の考えを吐き出して、ひっきりなしに文句を言っている。
冷静に考えてみれば、人生というものは自分の考えた通りに行く筈がないのに、その通りにいかないと、不快さが極度に高まる。
たまには自ら手を下して、頭に浮かんでいる自分の考えを、スパッと捨てないと、不測の運命に出会うと、たちまち途方に暮れてしまう。
考えが強すぎる人は、新しい運命にうまく対応出来ない。
人生が自分の考え通りに行っている時には、そのままで良い訳だが、考え通りに行かない時には、自分の考えを捨てさえすれば良いのだ。
もし自分の考えを捨てたいのなら、他人の事を深く敬し、思いやってやる事だ。
「仁を求めて、仁を得たり」と、孔子は言っている。
仁の心の思いやりの心は、生まれた時から自分の心に内在している。
でも、その心は競争の生活をしている内に消えてしまう。
他人を思いやる心を失うと、だんだん孤立し自閉の世界に落ちていく。
自己愛だけでは、スカッと爽やかな毎日が送れない。
私たちはもう少し「貴方のため」「皆んなのため」に目を向けた方が良い。
そうする事が、実は自分の心の中に、思いやりの「仁」の心の求める事になる。
求めればどんどん育って行く。