爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

「変化」を恐れない

2022-03-05 18:51:24 | 日記
現実というものは、あッという間に変わる。

今朝は雨だったのに、昼からはカンカン照りという様に…。

今年は景気が良かったのに、来年は不況になる…。

社会の流れがどんどん変わっているのに、自分の頭にこびり付いた善悪の固定観念を曲げる事ができない。

とにかくなりふり構わず強情に、自分の考えを張り通して、それで勝った積もりでいるのは、最低に下落した人間である事に、一向に気が付かない。

孔子は「過ちては、即ち改むるに憚る事なかれ」の名言を残している。

自己主張はいくらしてもいいが、自分の考えが今の時制に合わない事があったら、面子に拘ってどこまでも押し通す事はしないで、「いや、これは私の間違いです」と、率直に認める。

孔子は謙虚を美徳とし、頑迷を嫌った。

自分の力を頼み、頑として言い張る人に対しては、孔子は何一つ自分の意見を言わなかったという。

「先生ちょっと困った問題が起きたので、相談に乗って欲しいんですが…」と、私の処へある青年がやって来た。

「先生、私はこれこれと思うんですが」

「いや、その考えは違うと思うよ」

「えッ、先生がこの考えを否定されたら、僕は動けないんです。僕の一番大事に思っている事なんですから」

「大事に思っていても、この考えはダメ」

「ダメですって。でも、僕はこの考えでずーっと頑張って来たんですよッ」

ちょっと用事が有ったので、帰って貰った。