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日米首脳会談等で活躍する安倍首相と露朝会談でのプーチン大統領の立場は同等!!更なる活躍を!!

2019-04-28 00:00:00 | 報道/ニュース
平成の世に終わりを告げ、そして新元号の「令和」に移る、歴史的なGWが開始されました。

その歴史的なGW直前から欧米を歴訪して成果を着々と挙げる安倍首相と、4月25日にウラジオストックで初の露朝会談を挙行したプーチン大統領。
双方の立場は、正に世界のバランサーなのです!!

4月27日08時05分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「日米首脳が会談 北朝鮮、貿易など協議 日朝会談へ協力取り付け」の題で次のように伝えました。

『【ワシントン=小川真由美】欧米を歴訪中の安倍晋三首相は26日午後(日本時間27日午前)、米ワシントンに到着し、ホワイトハウスでトランプ大統領と会談した。両首脳は拉致問題の早期解決の重要性を改めて確認。首相は日朝首脳会談の実現に向けた協力を要請し、トランプ氏は「全面的に協力する」と表明した。6月に大阪市で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の成功へ連携していくことで一致した。

 首相は会談後、記者団に「北朝鮮問題について相当時間を割いて、じっくりと意見交換した」と説明。「日本としても朝鮮半島の非核化に向けて積極的な役割を果たしていく決意だ」と述べた。
 日米貿易交渉に関しては「両国にとって利益となるように、茂木敏充経済再生担当相とライトハイザー通商代表の交渉を加速していくことで一致した」と語った。

 会談で首相はトランプ氏が2月に開かれた2回目の米朝首脳会談で金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に拉致問題を提起したことに謝意を伝えた。米朝会談でのやりとりや、25日の露朝首脳会談など最新の北朝鮮情勢を共有。今後の方針を綿密にすり合わせた上で、朝鮮半島の非核化に向け日米、日米韓で緊密に連携していくことを申し合わせた。

 首相は26日午後にトランプ氏のメラニア夫人の誕生会に出席するほか、27日午前(同午後)にトランプ氏とゴルフを行うと発表した。トランプ氏は5月25日から28日の日程で国賓として来日することも決まっており、日米両首脳の親密さを世界に示した形だ。

 一方、日米の新たな貿易交渉では、トランプ氏は自動車や農産物関税の撤廃や引き下げを求めた。首相はトランプ政権発足後、日系企業が新たに4万人超の雇用を創出するなど、米経済への日本の貢献を説明。日米両国の貿易や投資を拡大させる方針で一致した。

 軍事・経済両面で台頭する中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、質の高いインフラや安全なデータ流通網の重要性も確認した。』

既に日本時間の27日の朝、日米首脳会談を終えた安倍首相は各TV局の生中継でその成果を強調していました。
筆者の目にも、「一定の成果が得られた」と感じるものがあります。

一方、ロシアのプーチン大統領は、4月25日に北朝鮮の最高指導者である金正恩党委員長をウラジオストックにて、初の露朝首脳会談を行いましたが、北朝鮮への厳しい態度は崩さなかった模様です。

4月26日12時05分に同メディアが「訪露中の正恩氏、複数行事出席取りやめ 帰国も前倒し」の題で「露朝首脳会談」の特集項目にて、次のように伝えました。

『【ウラジオストク=小野田雄一】25日にロシアのプーチン大統領との首脳会談を終え、ウラジオストクに滞在中の北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が26日に参加を予定していた複数の行事がキャンセルされた。帰国も前倒しし、同日午後にロシアを離れる。イタル・タス通信などが報じた。

 金氏は26日午前に、ウラジオストクに拠点を置く露太平洋艦隊の記念碑に献花する行事に露沿海地方のコジェミャコ知事とともに参加する予定だったが、約2時間遅れで現場を訪れた。
 報道陣には、露当局から「北朝鮮側の都合でキャンセルされた」と一時説明されていた。その他、水族館視察や観劇も計画されていたが、これらは中止になったもようだ。

 金氏は27日までウラジオストクに滞在するとも伝えられていたが、帰国は1日早まった。スケジュールが変更された理由は明らかになっていない。26日午後に送別式典が行われ、専用列車で帰国の途につくという。

 金氏は25日にプーチン氏と初の露朝首脳会談を実施。北朝鮮の非核化や経済制裁の緩和に向け、共同対処する方針を確認していた。』

これでは、今年2月末にハノイで開催された米朝首脳会談の「単なる焼き直し」になっただけでしょうねえ。
予定を早めて帰国した、という事は、またまた「大きな成果」が挙げられなかったのです!!

これについて、バランス感覚の優れた軍事ジャーナリスト、黒井文太郎氏が4月27日06時00分にJBPRESSにて、「「助けて! プーチン」が袖にされた金正恩の哀れ」の題で次のように分析しています。

『(前略)

ウクライナやシリア、ベネズエラなどの紛争、化学兵器を使った英国での暗殺未遂工作、米国大統領選への不当な介入やINF全廃条約破棄などの軍拡競争などで、もはや米国との対立を辞さない強気の姿勢が一貫しているプーチン政権は、北朝鮮としても味方につけられれば、これほど心強いものはない。

 したがって、今回の首脳会談でも、本来ならば金正恩委員長は、プーチン大統領から社交辞令以上の力強い支持の言葉を引き出したかったはずだ。具体的には、米朝交渉の決裂は米国側の責任だと明言し、米国側に妥協を促す言葉であったり、あるいは経済制裁の大幅解除を支持するような発言だったりだ。

 しかし、プーチン大統領はそこまでは踏み込まず、冒頭に示したような社交辞令の範囲に留まった。ベネズエラ問題などで声高に米国を非難しているのに比べて、米国を非難することはなく、非核化という目標でロシアは米国と完全に一致しているとまで断言した。ロシアはもとより北朝鮮の安保理決議違反の核・ミサイル開発に対する制裁には参加していく方針を堅持している。自らが先頭に立ってそれを覆すほどは、北朝鮮を「使えるカード」とは評価していないのだ。

プーチンにとって北朝鮮問題の優先度は?
 両者の初の会談は、おそらく北朝鮮サイドの強い希望で行われた。プーチン大統領としては、金正恩委員長と会談してやることで北朝鮮を自らの手駒に加え、対米牽制カードの1枚にする思惑はあっただろうが、それ以上は特に大きな政治的もしくは経済的な利益が見込まれるわけではなく、実際にはさほど熱意はなかったということだろう。そこは北朝鮮と深い経済的な関係があり、さらにその動向が自国の安全保障にも大きな影響がある中国とは、ロシアは異なる立場にある。

 もちろん米朝交渉の進展次第では、朝鮮半島における米軍のプレゼンスを弱められる可能性があり、それが実現すればロシアにとっては大きな安全保障上の利益になる。だが、その切り札にするには、北朝鮮は「それほど使えるカードでもない」というのが、おそらくプーチン大統領サイドの評価だろう。

(中略)

 しかも、これはロシア政府だけの意識ではない。今回、会談後のプーチン大統領の記者会見でも、質問の後半はウクライナ問題に集中した。ロシアでも欧米でも、露朝首脳会談は大ニュース扱いというわけでもない。北朝鮮の問題は、結局は米朝の問題なのだ。
 今後、米朝の主張が対立する局面では、ロシアは北朝鮮側をなにかと擁護することもあるだろうが、それほど深入りすることもないだろう。』

つまり、ロシアのプーチン大統領にとっては、北朝鮮の最高指導者、金正恩党委員長の「頭をなでた」だけの、リップサービス程度の成果しか与えなかったのです!!

既にロシアは旧ソ連時代に北朝鮮領空を戦闘機等が飛行する許可を得ており、その見返りに北朝鮮へ偵察衛星等の情報提供や北朝鮮国内のレーダー施設の設置等の「便宜」を図っています。

その一方で、ロシアとの国境に近い港町ラソン(羅先)にまでロシアの鉄道を敷いていることや、現地にロシア軍部隊が配備されている、との噂すらあります。

ロシア国内の経済停滞対策を優先させなければならないプーチン大統領率いるロシアにとっては、軍事的・政治的な成果と「あまり美味しくない」北朝鮮への投資や経済制裁破りによる非難や対ロシア経済制裁強化とのバランスを考えれば、北朝鮮へ深入りしたくないのが本音でしょう。
プーチン大統領は米国のトランプ大統領に提案して納得させる、安倍首相と同じ立場なのです!!


日米首脳会談等で活躍する安倍首相と露朝会談でのプーチン大統領の立場は同等!!
更なる活躍を!!



日本時間の4月27日に日米首脳会談のため米国に到着した安倍首相夫妻(右側)を出迎える、トランプ大統領夫妻(左側)
出典:安倍首相自身のツイッター


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