レインツリーの国有川 浩新潮社このアイテムの詳細を見る |
昔読んだ大好きな本をきっかけにネット上で知り合ったふたり
自分と似ていて少し違う感性 琴線に触れる誠実な言葉と理屈
そんなものを見つけてしまったら惹かれるのは当然だろう
彼女の方は抱える事情と元々の性格のせいで なかなか素直になれない
それでも何度も切れかかる糸を男の子は一生懸命繋ぎなおす
繋ぎかかった糸を やっぱり面倒くさいからと断ち切ってしまうのは簡単なこと
いつまで繋いでいられるかわからない糸
いつ切られるか 切りたくなるか そんなことを心配して憂うより
今この繋がってる瞬間を大事にした方がいいのではないか
そう思った
女の子の性格がそのまんま自分の嫌な面と被るのでギクリとしながら読んだ
僻みが強いくせにプライドが高くて面倒くさい
静かに意固地でこじれるとしつこい
普通の女の子みたいにかわいくいられない
あー まるっきり私だ
めんどくさくなると「もういいっ」っていきなり断ち切ってしまうとこなんてそっくり
それでも彼女と同じく言葉は大事にしてるつもりだ
大切な人がくれる言葉をひとひとつ大切に受け止める
それが仇になることもあるけど…
胸を打つ文章もコピーして気軽にいろんな人に送れる世の中だ
私がもらった言葉もただそんな中のひとつかもしれない
そんな軽い言葉なんか受け流してしまえばいい そうすれば楽だと思うけど
でもやっぱり信じていたいのかもしれない