今年に入ってから『ことことカフェ』を始めるまでのあいだに、いくつかの大切な出逢いと多くの気づきがありました。
内省の7年間から人里へ戻るためのウォーミングアップをするように、こころのなかを一つ一つ整理していった3カ月間でした。
はじめはリュックにたくさんの不安を詰め込んで出発し、必然とも思える出逢いのなかでお一人に出逢うたびに荷物を一つ、また一つと下ろしていくことができました。
‘こころの旅’をしていたようなものだったのかなぁと思います。
3ヵ月間のあいだに出逢わせていただいた方たちへ感謝の気持ちをこめて、『ことことカフェ』‘事始めリポート’のようなものを書いてみたいと思います。
題して、『ことカフェ・事始め こころの旅』
第1回――「始める前は不安のてんこもり!」
家に人を招いてお茶でもしながらじっくり話をすることが好きなわたしは、じつは以前からいつかサロンのようなことができたらいいなあという想いを抱いていました。
一冊目の本を出させていただいた頃だから、10年くらい前からかな。その頃のホームページの日記でもその夢を書いたことを思い出します。
若い頃から飲み会の幹事なんてことをよくやっていたし、場を設ける、ということが好きな性分なんですね、やはり。
友だちが気軽にやってきて、夫も交えていろんな話し声や笑い声がいつも聞こえてくるようなカフェ。それと、同じ女性として共通する喜怒哀楽の気持ちを語り合って分かち合えるようなサロン。「ここに来るとホッとする。くつろげる」と言ってもらえるような場所。そんなイメージを抱いていました。
内省の7年間を経た、昨年末。
夫と家族、恩師や友だちなどたくさんの方が教えてくれた‘愛’のことを伝えたい。たくさんの人とも分かち合って受け容れあってつながりたい。その感動とよろこびを、また日々のくらしに活かしていきたい。
その想いを行動にあらわしていく拠点として、自宅でカフェのようなことを始めてみたい……という想いが日増しに強くなってきていました。
でも、始める前は、たくさんの不安を抱えていました。
昨年の年末にまず夫に相談したときも、不安でいっぱいだったため、上手に表現することができなかったのですね。
口頭で愛を表現することが下手なのだなぁと思います。
このときも、自分とどう向き合って何に気づいたのか、その結果どれほど夫に感謝をしていて、その気づきを今後どんなふうに表現していきたいと思っているのかを、うまく説明することができなかったのです。胸が苦しくなるほど、想いはいっぱいだったのに。
夫はこのとき、わたしの(おぼろげなままだった)ビジョンとたどたどしい説明を聞いて、首をかしげていました。
「何をやりたいのかよくわからないし、イメージが湧かないけどなぁ……」
でも、熱い想いだけは感じ取ってくれたのか、二つだけ条件を出して、「まぁ、やってみたら」と言ってくれました。
でも、何より自分が一番不安だったんですね。
夫との関係が変わっていってしまったら……という不安。
以前にライターの仕事に没頭していたときのように、また今回も没頭しすぎて彼を大事にできなくなってしまうのではないか……。
これだ! と思えることを始めると、すべてをそこに注ぎこんで夜も昼もなくなってしまうので。
だから、やり始めたらやるんだろうなということは、わかっていました。
でも、夫とのいまの関係や家庭生活との両立ができるだろうかということが、とても不安でした。
体の不安については、コントロールしながら無理のないスケジュールを組めばOKと思っていたので、ほとんど不安はありませんでした。
とにかく、夫と心が寄り添えなくなりさみしい想いをさせるようなことはしたくなかったのです。
また、自宅を拠点にすることへの不安もありました。
夫の存在と気持ちを尊重して、大切な家は家で守りたいし、夫がくつろげる家を創りたいという想いも強くあるので、こちらも両立ができるのだろうかと不安でした。
夫が帰ってきたくないとか居心地の悪くなるような家になってしまっては、本末転倒になってしまうからです。
そうすると、自宅ですることのデメリットばかりが気にかかってしかたがありませんでした。それならレンタルスペースを使おうかと思ったものの、イメージに合う場所がみつかるか、採算を合わせることはできるのかetc.……。
そういったもろもろの不安が、わたしの心のなかに大きく横たわっていたのでした。
第2回目につづく――。
内省の7年間から人里へ戻るためのウォーミングアップをするように、こころのなかを一つ一つ整理していった3カ月間でした。
はじめはリュックにたくさんの不安を詰め込んで出発し、必然とも思える出逢いのなかでお一人に出逢うたびに荷物を一つ、また一つと下ろしていくことができました。
‘こころの旅’をしていたようなものだったのかなぁと思います。
3ヵ月間のあいだに出逢わせていただいた方たちへ感謝の気持ちをこめて、『ことことカフェ』‘事始めリポート’のようなものを書いてみたいと思います。
題して、『ことカフェ・事始め こころの旅』
第1回――「始める前は不安のてんこもり!」
家に人を招いてお茶でもしながらじっくり話をすることが好きなわたしは、じつは以前からいつかサロンのようなことができたらいいなあという想いを抱いていました。
一冊目の本を出させていただいた頃だから、10年くらい前からかな。その頃のホームページの日記でもその夢を書いたことを思い出します。
若い頃から飲み会の幹事なんてことをよくやっていたし、場を設ける、ということが好きな性分なんですね、やはり。
友だちが気軽にやってきて、夫も交えていろんな話し声や笑い声がいつも聞こえてくるようなカフェ。それと、同じ女性として共通する喜怒哀楽の気持ちを語り合って分かち合えるようなサロン。「ここに来るとホッとする。くつろげる」と言ってもらえるような場所。そんなイメージを抱いていました。
内省の7年間を経た、昨年末。
夫と家族、恩師や友だちなどたくさんの方が教えてくれた‘愛’のことを伝えたい。たくさんの人とも分かち合って受け容れあってつながりたい。その感動とよろこびを、また日々のくらしに活かしていきたい。
その想いを行動にあらわしていく拠点として、自宅でカフェのようなことを始めてみたい……という想いが日増しに強くなってきていました。
でも、始める前は、たくさんの不安を抱えていました。
昨年の年末にまず夫に相談したときも、不安でいっぱいだったため、上手に表現することができなかったのですね。
口頭で愛を表現することが下手なのだなぁと思います。
このときも、自分とどう向き合って何に気づいたのか、その結果どれほど夫に感謝をしていて、その気づきを今後どんなふうに表現していきたいと思っているのかを、うまく説明することができなかったのです。胸が苦しくなるほど、想いはいっぱいだったのに。
夫はこのとき、わたしの(おぼろげなままだった)ビジョンとたどたどしい説明を聞いて、首をかしげていました。
「何をやりたいのかよくわからないし、イメージが湧かないけどなぁ……」
でも、熱い想いだけは感じ取ってくれたのか、二つだけ条件を出して、「まぁ、やってみたら」と言ってくれました。
でも、何より自分が一番不安だったんですね。
夫との関係が変わっていってしまったら……という不安。
以前にライターの仕事に没頭していたときのように、また今回も没頭しすぎて彼を大事にできなくなってしまうのではないか……。
これだ! と思えることを始めると、すべてをそこに注ぎこんで夜も昼もなくなってしまうので。
だから、やり始めたらやるんだろうなということは、わかっていました。
でも、夫とのいまの関係や家庭生活との両立ができるだろうかということが、とても不安でした。
体の不安については、コントロールしながら無理のないスケジュールを組めばOKと思っていたので、ほとんど不安はありませんでした。
とにかく、夫と心が寄り添えなくなりさみしい想いをさせるようなことはしたくなかったのです。
また、自宅を拠点にすることへの不安もありました。
夫の存在と気持ちを尊重して、大切な家は家で守りたいし、夫がくつろげる家を創りたいという想いも強くあるので、こちらも両立ができるのだろうかと不安でした。
夫が帰ってきたくないとか居心地の悪くなるような家になってしまっては、本末転倒になってしまうからです。
そうすると、自宅ですることのデメリットばかりが気にかかってしかたがありませんでした。それならレンタルスペースを使おうかと思ったものの、イメージに合う場所がみつかるか、採算を合わせることはできるのかetc.……。
そういったもろもろの不安が、わたしの心のなかに大きく横たわっていたのでした。
第2回目につづく――。