ことこと愛する日々

『ことことカフェ』@よしだあゆみのつれづれ日記
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書道のこと

2008-06-02 15:47:52 | 書道のこと
 週末は、書道のかなの講習会へ。6月末〆切の師範試験に出す作品づくりのための講習会。
 昨年もこの講習会に参加し、師範試験に挑戦するも叶わず。ことしは2年目の挑戦です。

 書道についてはこれまでブログではほとんど触れていなかったので、少し――。

 小学3年生のときに近所のお習字教室に通いはじめ、以来34年間、同じ男の先生に師事して書道をつづけてきました。当時40代だった師匠も80代になられ、親の次に長いお付き合いになっています。

 高校入学と同時に一般の部に移り、条幅を書くようになってから雅号をいただき、26歳のときに漢字の部で師範の免状をいただきました。
 その後も月に2~3回、師匠のお宅へ通いお稽古をしています。
 お稽古の内容は――毎月漢字とかなの、半紙と条幅(じょうふく:新聞紙を縦に2枚つなげたほどの長さの紙)の課題を練習して、一番よく書けている作品を所属している「全日本書芸文化院」に提出しています。条幅の作品は家で書いて持って行き添削をしていただくかたちをとっています。

 かなのほうはというと、結婚後’97年頃から習い始めました。
 師匠はもちろんかなの師範でもあるのですが男の先生ということもあるのでしょうか、おもに漢字のほうに力を入れて教えていらっしゃいます。それで、かなが三段になったくらいからは、師匠のお取り計らいでお知り合いのかなの先生に条幅のお手本を書いていただき練習してきました。師匠のご指導のもと、試験の時期にはかなの先生にも通信添削のかたちでご指導いただきながら、準師範まではなんとか上がってこられました。
 しかし師範試験となると簡単にはいかないよ、ということで、昨年からは講習会に参加して作品づくりをしています。

 人生の4分の3をともにしてきた書道ですが、たった一度だけやめたいと思ったことがあります。
 中学2年生のとき、部活(バドミントン)に集中したくてやめたいと思ったんですね。後輩が入ってきたので負けたくない、部活は休みたくないという想いからでした。いかにも子どもっぽい理由ですね。
 でもそのとき父は、「バドミントンで飯は食えないだろう。でも習字をつづけて師範まで取れば、‘芸は身を助ける’からお金をもらうことができるようになる。だから習字だけはつづけなさい」と、やめることを許してくれませんでした。
 そのときは悔し涙を流したけれど、その15年後、父の言った通り、近所の子どもたちにお習字を教えられるようになりお月謝をいただけるようになりました。
 いまは、あのときやめさせないでくれた父にひたすら感謝・感謝なのです。

 その後20代・30代、ほかのことで忙しくて集中して書くことができなかった時期にもやめずにつづけてこられたのは、長い目で温かく見守ってくださった師匠のおかげです。この師匠だったからつづけてこられたのだと思います。
 師匠をはじめ両親や夫、お稽古仲間、習いにきてくれた子どもたち……たくさんの方たちのおかげでつづけてこられたのだなぁと、しみじみ感じます。

 一般の部に入ってからの26年間、臨書(古典の原帖を忠実に模倣する練習法)を中心に書の作品を書いてきました。
 ことし、かなの師範の免状もいただくことができたら、今後はとくに創作作品にも力を注いでいきたいなぁと思っています。
 書の作品を書くことも、わたしにとっては愛を表現することの一つです。
 文章を書くことと書道を合わせた、自分にしかできないオリジナルの作品づくりをしていくことが今後の夢、目標ですね。