今日も「オーディオ」
「カートリッジ MM型とMC型の違い」とは?
という質問が来たのでほんの少し基本を書いてみた。
MMカートリッジはMoving Magnetということなので、針先のカンチレバーにある振動素子にマグネット(磁石)が付いていて振動する。
オルトフォンの場合
MCカートリッジはMoving Coilということなので、固定されている磁石の近くで、針先に付いているカンチレバーの振動素子に巻き付けてあるコイルが振動する。
オルトフォンの場合
MM型とMC型の利点と欠点
MM型は利点として針先の動きが軟らかいので針飛びがMC型より少ない。
MM型は細いコイルを大量に巻くことが出来るので出力電圧が稼げて高い出力が得られる。フォノイコライザーの負担が少なくなる。
しかし、MM型の欠点としてコイルの巻き数が増えた分、高域特性が下がってします。だからクラシックの倍音が出しにくくなるのだな。
MC型の欠点ではコイル巻き数が少ない分出力電圧がMMの1/10になってしまい、昇圧トランスなどが必要になる。
しかし、MC型の利点としてコイルが少ないということは高域特性が補正なしでも伸びる。
MC型の欠点として磁石が大きくなるのでカートリッジの重量が重くなる。
しかし、利点として磁石が大きいということは発電量が多く、トランスを介すれば情報量が多く伸びやかなサウンドになりやすいということになる。
MM型は針交換のみができる。
MC型は針交換が出来なく製品ごと修理の形で出さなくてはならない。製品の半額ぐらいかかる。
よく針交換は何時間までなどとよく言うが、多分ダイヤモンドの針は減らないと言われている。
それよりもカンチレバーに付いているダンパー・ゴムが劣化してきて音にビビリが出てきて針交換となる。
MC型の針交換はほとんどが針先の摩耗はなくダンパーが悪くなっているとメーカーが言っていた。
現在、MCカートリッジ製品が多いのはカートリッジの需要が多くないからだ。
MMカートリッジを製造するには成形金型が最低でも3台分必要になってくる。
MC型は少量生産に向いている。手造りに近いし、製造ロットが少ないので単価が高額になるのだろう。
急いで書いたので、こんな感じしか書けなかったけど少しでも理解してもらえればうれしいです。
では、また。