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言葉のかけら

エルヴィスのレパートリーを日本人の視点から読み取る訳詞プロジェクト「言葉のかけら」

徒然なるままに「かけらノート(6)」 #1

2014-11-23 20:00:00 | まとめ
エルヴィスは観客にかつてのパワーを垣間見せた (1/3)
by バーバラ・グリーン (関連レビュー : 1974年3月18日
Richmond News Leader June 30, 1976 (CONCERT DATE: June 29, 1976)

贈り物を抱えてエルヴィスに会いにやって来たのは、ほとんどが30代の女性で、花や帽子、手書きのメッセージカード、あるいは彼のヒットソングの題名を刺繍した枕などを
直接手渡すことが出来た幸運な女性もいた。
エルヴィスは贈り物を上機嫌で受け取り、帽子をかぶり、オレンジのネックレスを首にかけ、金色の花を肩に乗せ、それらを披露するかのようにステージを気取って歩いた。

そのお返しとして、特に幸運な贈り主は、頬にキスされたりエルヴィスの額の汗を拭った波打つスカーフを受け取った。(エルヴィスは5回のキスと47枚のスカーフを分け与えた)
それは、国王に敬意を表するとか、貢物をして神の加護を得たりするかのような儀式だった。エルヴィスが町に戻って来た。
海賊盤CD-R「Richmond, VA」裏ジャケ写真

 Elvis Gives Audience Glimpse Of Old Power (elvisconcerts.com)
 レビュー(1/3)   レビュー(2/3)   レビュー(3/3)
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徒然なるままに「かけらノート(5)」

2011-01-04 19:47:49 | まとめ
「Amazing grace」余話

ジョン・ニュートンが亡くなるまでに「Amazing Grace」は四つの讃美歌集に収められているが
うち三つはアメリカの讃美歌集である。

人気の高さとは裏腹に、讃美歌としての評価はあまり高くなく
「ニュートンの作品のうちでは必ずしも特に優れたものではない」
などと言われている。

永く歌い継がれている曲であるにもかかわらず
公式讃美歌集(教派が編纂したもの)に収録されたのは20世紀後半になってから。
歌い手によって歌詞に微妙な差があるのは、こんなことも関係しているのかも。


関連記事 : 訳詞プロジェクト「言葉のかけら」0033



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徒然なるままに「かけらノート(4)」

2010-12-06 20:55:00 | まとめ
「I've Got Confidence」についてのチョットした話


この曲がレコーディングされたセッションについて、こんなこと(↓)が
『エルヴィス伝』に書かれていました。

 続く二晩に、ゴスペル曲を幾つか試し、それによって面白い新たな方向性が見えてきた。
 それは、ゴスペル・ハーモニーに対する現代的な取り組み方であり、インペリアルズは
 実はそれによってカルテット仲間のあいだで幾分批判されていたのだった。
 従来のまともな宗教歌唱ではない「コンテンポラリー・クリスチャン」(ロックの影響を取り込んだもの)
 として知られるようになってきているものに近かったのだ。

エルヴィスがポップソングと捉えていた「I've Got Confidence」に、インペリアルズの
コンテンポラリー・クリスチャン的なコーラスはピッタリだったのではないでしょうか。

3CD「Peace In The Valley」のライナーによると、この曲の作者であるアンドレ・クラウチは
「ゴスペル音楽における新しい潮流を作りつつあった作曲家」の一人なのだそうです。
この記述を読んで、「I've Got Confidence」自体にエルヴィスがこの曲をポップ・ソングと捉える素地があり
それをエルヴィスが感じ取っていたのではないか、そんな事を思いました。

関連記事 訳詞プロジェクト「言葉のかけら」0032
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消えた2分

2010-09-16 22:46:01 | まとめ
FTD「Elvis Now」のDisc 2 に収録されている「It's Only Love - takes6&7」の長さは、ブックレットに載っているトラックリストでは「5:43」となっていますが、実際には「3:43」ほどしかありません。
残りの2分は何処へ行ってしまったのでしょう?

答はトラックリストに書かれていました。
Disc 2 には「It's Only Love - takes1-4」も収録されているのですが、その長さは「5:43」。
そうなんです。どうやら

「takes1-4」の長さがそのままスライドして
「takes6&7」の長さとして印刷されてしまった


という「単純な印刷ミス」がその答のようなのです。

「プロの仕事としてはチョッとお粗末」というお話でした。
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徒然なるままに「かけらノート(3)」

2009-12-15 17:21:29 | まとめ
CDに添付されている歌詞カードには何かしら問題のあることが多いのですが
1999年発売の「ロックン・ロール魂(Raised On Rock)」の歌詞カードに載っている
「何が起こるか」の歌詞の酷さは特筆モノです。

間違っている箇所がある上に、2番、3番の繰り返し部分の歌詞がきれいサッパリと省略されているので
歌詞カード上ではエルヴィスはこの部分を歌っていないことになっていますし
最後のアドリブ部分の歌詞はメチャクチャ。対訳も首を傾げたくなる所があります。

この歌詞カードは1974年2月に発売されたLPから転載されたもので
四半世紀後の再発にもかかわらず、歌詞カードはまったく見直されていないのです。
タメ息が出てきます。

紙ジャケでは、少しは改善されていたのでしょうか・・・
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