言葉のかけら

エルヴィスのレパートリーを日本人の視点から読み取る訳詞プロジェクト「言葉のかけら」

かけら補足資料「Where Did They Go, Lord」

2018-06-04 20:00:00 | かけら補足資料

【 it's just empty and bewildered 】
「言葉のかけら」ページでは既に指摘してみたのですが、現在知られている「Where Did They Go, Lord」のレコーディング情報では

 1970年9月22日
 テイク6をマスターに選び
 1970年9月22日(録音当日)
 ザ・ジョーダネアーズと女性コーラスがオーバーダブし
 1970年9月23日(録音翌日)
 ジ・インペリアルズが追加のコーラスをオーバーダブして完成

となっていて、確かにレコード・バージョンには
管楽器や弦楽器等のオーバーダブが聞こえないのです。
で、ずっと気になっているのは、Keith んとこで、海賊盤「Pure Diamonds Volume 2」などで発表されたバージョンが「Undubbed」と解説されているのに、そこにはコーラスが聞こえることなのです。

   もしかしてジ・インペリアルズのコーラスが
   オーバーダブされる前なのかな??

などと考えて、今回じっくりと音声解析に掛けてみたのですが、
海賊盤「Pure Diamonds Volume 2」バージョンは

   ほぼモノラル・シングル・バージョンと同じ

と判断するに至りました。
また、理由は不明なのですが海賊盤「Pure Diamonds Volume 2」バージョンは
コーラスが入って来るまでの前半部分で、エルヴィスのボーカルが
ボリューム多目にミックスされていたり
全体的にテープの回転が不規則になっているのが判りました。

まあ、「判りました」とは言っても「原因不明と判りました」なわけですが
こういった観点を見つけておくことが「後の理解」につながるわけです


 
「言葉のかけら」ページ

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