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言葉のかけら

エルヴィスのレパートリーを日本人の視点から読み取る訳詞プロジェクト「言葉のかけら」

FTD「Moody Blue」 BEHIND THE SCENES (3/5)

2014-07-11 20:00:00 | ライナーノーツ翻訳
1977年
1月20日

3週間の休暇の後、ナッシュビルでのレコーディング・セッションが予定される。
グレースランドで行われた10月のセッションが中途半端に終り、
たった4曲のマスターしか録れなかったので、エルヴィスは、
新しいアルバム用に更に4曲と最新シングルに相応しい曲をRCAに提供する必要があった。
フェルトンは、ナッシュビルにある最先端のスタジオ「Buzz Cason's Creative Workshop」を予約し、
エルヴィスのライブ帯同バンドがセッションのために到着していた。
にもかかわらず、セッションが始まるわずか数時間前になって、
フェルトンはジョー・エスポジトから電話を受け、
エルヴィスがまだメンフィスを出発していないと聞かされる。
フェルトンとバンドは10月に録音された楽曲にオーバーダブを施して夜を過ごす。

1月21日
エルヴィスはシェラトン・サウス・ホテルに到着するが、ホテルからまったく出ようとしない。
結局エルヴィスはスタジオに足を踏み入れること無く、翌日メンフィスに帰る。
何者かが、この一件にはエルヴィスの新しいガールフレンド「ジンジャー・オールデン」と
エルヴィスの恋愛関係が係わっているはずだとほのめかして、マスコミにリークする。
フェルトンは絶望的な気分になり、大佐は激怒する。

2月12~21日
エルヴィスは南部を回るツアーをフロリダからスタートさせる。
ツアーは、アラバマ、ジョージア、テネシーと両カロライナにエルヴィスを連れて行く。
1977年2月16日
 FTD「Moody Blue」
 BEHIND THE SCENES
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FTD「Moody Blue」 BEHIND THE SCENES (2/5)

2014-07-08 20:00:00 | ライナーノーツ翻訳
11月
月のほとんどを、メンフィス、パーム・スプリングス、デンバー、ダラスの間を行き来することに費やす。
エルヴィスの新しいガールフレンド「ジンジャー・オールデン」が到着し、同じ頃新車フェラーリが搬入される。
サン・レーベルの同僚「ジェリー・リー・ルイス」が二度グレースランドの門前に現れたが、迷惑行為を繰り返し地元警察に逮捕される。

11月24~30日
主に西海岸をめぐる一週間のツアーが、ネバダ州リノからスタート。
1976年11月29日
11月29日
RCAは、2月のグレースランド・セッションで確保した2曲「ムーディ・ブルー / 何でもないのに (She Thinks I Still Care)」をシングル盤として出荷。
そのシングル盤は、ビルボード HOT 100では最高位31位だったが、HOT カントリー・チャートでは1位にまで上り詰め、まずまずの30万枚を売り上げる。

12月2~12日
ツアーを終えるとすぐに、エルヴィス一行はヒルトンでの2週間の興行に向けてラスベガスに移動。
1976年12月
12月27日
メンフィスの自宅で2週間を過ごしたあと、1976年9回目のツアーに出発。
ツアーは大晦日にピッツバーグでの壮大な90分に及ぶ公演で終りを迎え、エルヴィスは朝6時半にメンフィスに戻る。
1976年12月31日
 FTD「Moody Blue」
 BEHIND THE SCENES
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FTD「Moody Blue」 BEHIND THE SCENES (1/5)

2014-07-05 20:00:00 | ライナーノーツ翻訳
1976年10月

企画段階では素晴らしいアイディアだと思えたことが、
エルヴィス担当のA&R兼プロデューサーであるフェルトン・ジャービスの深刻な悩みになろうとしていた。
新譜のことが常に頭に在り、フェルトンは、
10月のツアーを終えたエルヴィスとバンドをそのままグレースランドに連れて来れば、
事が上手く運ぶだろうと考えていたのである。
10月27日にイリノイで(ツアーを)終えて、エルヴィスがグレースランドに戻ったときには、
RCAの録音車が家の裏手に待機しているよう手配した。

1976年
10月29日
エルヴィスとバンドは初日の晩に、後のシングル「ウェイ・ダウン / プレッジング・マイ・ラブ」を含む3曲を録音。

10月30日
バンドが、ジェリー・シェフ作の「There's A Fire Down Below」と題された曲と、カントリーの古典的作品「浮気はやめなよ (He'll Have To Go)」向けの伴奏トラックを録音している間、エルヴィスは自分の部屋に人々を招き入れてもてなすものの、降りて来て歌おうとはしない。
エルヴィスが漸く姿を現した時に、注文していたバイクのハーレーが届き、
エルヴィスに仕事をさせる見込みが完全に無くなる。
翌日の早朝、エルヴィスは、どうしても録音する気分になれないと皆に謝罪。
この日の晩もしくは次の晩に、「浮気はやめなよ (He'll Have To Go)」に
ボーカル・オーバーダブをするが、「There's A Fire Down Below」にボーカルを付けることはなかった。

 FTD「Moody Blue」
 BEHIND THE SCENES
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FTD「Elvis In Person At The International Hotel, Las Vegas, Nevada」 BEHIND THE SCENES (3/3)

2014-06-29 20:00:00 | ライナーノーツ翻訳
1969年10月14日
FROM MEMPHIS TO VEGAS-FROM VEGAS TO MEMPHISLP「エルヴィス・オン・ステージVOL.3 (IN PERSON)」が、
2枚組LP「豪華盤プレスリー・イン・パーソン (FROM MEMPHIS TO VEGAS TO VEGAS - FROM VEGAS TO MEMPHIS)」
のうちの1枚として発売される。
2枚組LP「豪華盤プレスリー・イン・パーソン」は、
ビルボード・アルバム・チャートで12位に達し
RIAA の「ゴールド」を獲得。
初回盤で25万枚という見事な数字を残し、
これまでに50万枚近くが売れる。

1970年11月
LP「エルヴィス・オン・ステージVOL.3 (IN PERSON)」が、
1枚もののアルバムとして再発売され、
チャートインこそしないものの
100万枚に迫る勢いで売れる。

2001年7月7日
1969年8月24日ディナー・ショーが、
4枚組CD「LIVE IN LAS VEGAS」で発表される。

2003年1月
1969年8月23日ミッドナイト・ショーが
FTD「ELVIS AT THE INTERNATIONAL」で発表される。

2005年7月
1969年8月26日ミッドナイト・ショーが
FTD「ALL SHOOK UP」で発表される。

2007年7月31日
1969年8月21日ミッドナイト・ショーが、
アメリカ限定のウォルマート特別盤と
インターナショナル発売盤の
2枚組CD「ELVIS-VIVA LAS VEGAS」で発表される。




















 FTD「Elvis In Person At The International Hotel, Las Vegas, Nevada」
 BEHIND THE SCENES
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FTD「Elvis In Person At The International Hotel, Las Vegas, Nevada」 BEHIND THE SCENES (2/3)

2014-06-25 20:00:00 | ライナーノーツ翻訳
1969年7月18日
リハーサルがサンセット大通りにあるRCAスタジオで始まり、およそ1週間続く。

<レパートリー>
 Memphis, Tennessee (メンフィス・テネシー)
 Love Me (ラブ・ミー)
 Can't Help Falling In Love (好きにならずにいられない)
 Are You Lonesome Tonight? (今夜はひとりかい)
 Release Me (リリース・ミー)
 Green, Green Grass Of Home (思い出のグリーングラス)
 Runaway (悲しき街角)
 Suspicious Minds (サスピシャス・マインド)
 I'm Movin' On (ムービン・オン)
 Any Day Now (エニー・デイ・ナウ)
 Yesterday (イエスタディ)
 Hey Jude (ヘイ・ジュード)
 Lawdy, Miss Clawdy (ローディ・ミス・クローディ)
 Rip It Up (陽気に行こうぜ )
 What'd I Say (ホワッド・アイ・セイ)
 Trying To Get To You (お前が欲しくて)
 Reconsider Baby (考えなおして)
 Only The Strong Survive (強く生きよう)
 Words (ワーズ)

1969年7月24日
リハーサルはラスベガスに場所を移し、
リハーサル・ルームやホテルのダンスホールの一室で連日行われる。
バックアップ・シンガーがリハーサルに加わる。

<レパートリー>
 Blue Suede Shoes (ブルー・スウェード・シューズ)
 I Got A Woman (アイ・ガット・ア・ウーマン)
 One Night (ワン・ナイト)
 Love Me Tender (やさしく愛して)
 Medley:Jailhouse Rock (メドレー:監獄ロック)
      / Don't Be Cruel ( ~ 冷たくしないで)
      / Heartbreak Hotel ( ~ ハートブレイク・ホテル)
      / Can't Help Falling In Love ( ~ 好きにならずにいられない)
      / All Shook Up ( ~ 恋にしびれて)
 Memories (メモリーズ)
 My Babe (マイ・ベイブ)
 I Can't Stop Loving You (愛さずにはいられない)
 In The Ghetto (イン・ザ・ゲットー )
 Yesterday / Hey Jude (イエスタディ ~ ヘイ・ジュード)
 Johnny B. Goode (ジョニー・B・グッド)
 What'd I Say (ホワッド・アイ・セイ)
 Mystery Train / Tiger Man (ミステリー・トレイン ~ タイガー・マン)
 Such A Night (サッチ・ア・ナイト)
 Hound Dog (ハウンド・ドッグ)

1969年7月28日
暫定的なレパートリーが決まる。

 Blue Suede Shoes (ブルー・スウェード・シューズ)
 I Got A Woman (アイ・ガット・ア・ウーマン)
 One Night (ワン・ナイト)
 Love Me Tender (やさしく愛して)
 Medley:Jailhouse Rock (メドレー:監獄ロック)
      / Don't Be Cruel ( ~ 冷たくしないで)
      / Heartbreak Hotel ( ~ ハートブレイク・ホテル)
      / Can't Help Falling In Love ( ~ 好きにならずにいられない)
      / All Shook Up ( ~ 恋にしびれて)
      / Hound Dog ( ~ ハウンド・ドッグ)
 Memories (メモリーズ)
 My Babe (マイ・ベイブ)
 I Can't Stop Loving You (愛さずにはいられない)
 In The Ghetto (イン・ザ・ゲットー )
 Yesterday / Hey Jude (イエスタディ ~ ヘイ・ジュード)
 Johnny B. Goode (ジョニー・B・グッド)
 What'd I Say (ホワッド・アイ・セイ)
 Mystery Train / Tiger Man (ミステリー・トレイン ~ タイガー・マン)
 What'd I Say (ホワッド・アイ・セイ)

これらのリハーサルを録音したテープは依然として公表されていない。

1969年7月29日
メイン・ショールームに移動し、2日間のリハーサル。

1969年7月31日
午後10時半のオープニング・ショーに向けて細部を最終調整するために、
本番と変わらぬドレス・リハーサルが行われる。

1969年8月1日
ミッドナイト・ショー終了後の午前12時半、
エルヴィスは記者会見を開き、緊張していたと告白する。

1969年8月21日
フェルトン・ジャービスは昼のリハーサルとディナーショーで何曲かのテスト録音を行い、
ミッドナイト・ショーではショー全体をテープに収める。

1969年8月22~26日
続く5日間、RCA はディナーショーとミッドナイトショーを共に録音。

1969年8月28日
エルヴィスは、ホテルでの4週間の業務を終える。
観客動員10万人、総収益150万ドルは共にラスベガスの新記録である。

 FTD「Elvis In Person At The International Hotel, Las Vegas, Nevada」
 BEHIND THE SCENES
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