A collection of epigrams by 君塚正太

 君塚正太と申します。小説家、哲学者をしています。昨秋に刊行されました。本の題名は、「竜の小太郎 第一話」です。

8月15日(金)のつぶやき

2014年08月16日 01時38分30秒 | 既刊本

ショーペンハウアーの言葉に「人生とは苦悩の連続である。」と云う言葉がある。そして彼はそこから芸術に目を向け、「芸術を鑑賞している時こそが苦悩から離脱できる。」と説く。では芸術に美しさを感じない人は一体どのような方法で苦悩から逃れているのだろうかと云う疑問が湧いてくる。


モーリヤックと云う小説家は透き通った文章を書く。それは水晶のような印象を与える。そこには思想も込められ、その水晶の中を覗き込むと深淵に吸い込まれそうになる。いや、その深淵に吸い込まれているからこそこれほど彼の文章に熱中するのである。遠藤周作が傾倒した理由はそこからわかる。


中学時代の友人に私のことをこの前訊いたら「君塚は大物になると思っていた。」と云われた。少し意味が分からなかったので理由を尋ねると「中学時代の時に数学のテストでほぼ満点だったのに、「満点を取れなかった」と悔しがっていた」いたからそうだ。そんなことは全く覚えていないのに印象とは怖い


健常者の人を見ていて一番欲しいものは健常な肉体だとつくづく感じる。私はここ数年間不眠症に悩まされていて、普通に睡眠薬を飲まずに眠れることがうらやましい。夜閑散とした部屋で眠れないことへの憤りと孤独感にさいなまれるのは何とも言えない。これと同じ感慨はヘッセも書いている。


天才にとって狂気とは必須のものである。文章を書くにしてもその背後に狂気が潜んでいなければ駄作に終わる。天才の描き出す世界とは狂気も含むが、その先にある桃源郷を見せてくれる。私が最も好きな詩人はリルケであり、彼の狂気の間をさ迷い歩く孤高の思想が好きである。


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